ユナイテッド航空

みなさんご無沙汰しております。トラベルジャーナリストの橋賀秀紀です。3月以降海外にまったく行けないどころか、Go To トラベルキャンペーンも東京都在住で弾かれ、失意の日々(?)を送っています。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

昔から、「守備にスランプはない」という野球の格言があります。マイレージ界でそれをいうのならば、「陸マイルにスランプはない」ということになります。なにしろ、海外に行かなくても、国内旅行をしなくても、とにかく日常生活でお金を使うかぎり、マイルが貯まるわけですから。

そんなマイレージの世界の常識は、100円につき1マイルの積算率。ところが期間限定とはいえ、100円で約3マイルが積算されるという、とんでもないクレジットカードが登場したのです。

その名は「MileagePlus セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」。すでにVISAカードが存在していた、「MileagePlus セゾンプラチナ」に新たにアメリカン・エキスプレスが加わったわけです。「MileagePlus セゾンプラチナ」のマイレージ積算率は1,000円で15マイル。100円でほぼ1.5マイルですから、通常のマイル提携カードの約1.5倍ということになります。ですが、10月31日までに「MileagePlus セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」に入会すると、12月31日までの利用分について、約4ヶ月にわたってすべての買い物の積算率が1,000円につき30マイル、つまり100円につき約3マイルというトンデモない積算率になるのです。

世の中、うまい話には裏があるとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。ご明察です。このカード最大の欠点はずばり年会費。プラチナカードですから仕方ないとはいえ、55,000円(税込)もします。

年会費の高さもボーナスマイルでチャラ?

ここで「ああ高すぎる、お話にならない」と思われる方、ちょっと待ってください。

まずはこちらのリンクから入会すると、入会時に10,000マイル積算され、さらに入会月の翌々月の月末までにショッピングで60万円以上(税込)利用すると、15,000マイルのボーナスマイルが加算されます。つまり、60万円以上利用すると、ボーナスマイルが計25,000マイルとなります。仮に1マイルの価値を2円と仮定すれば、年会費55,000円のうち、50,000円は元がとれたことになります。

さらに9,900円(税込)で家族カードをつくり、カード発行の翌月末までにNetアンサーよりキャンペーンエントリーのうえ、ショッピング30万円以上(税込)利用すれば5,000マイル獲得できますが、これはそれほどトクとはいえません。

もちろん年会費の元をとっただけでは意味がありません。あとは買い物をすればするほど、マイルが加算されるわけですから、高額決済をする人ほど、このカードは”おいしい”といえます。その点、「MileagePlus セゾンプラチナ」は、マイル移行の限度額がないので、クレジットカードの決済額をすべてマイルに移行することができます。仮に月額500万円決済するツワモノがいたと仮定した場合、9月~12月の4か月間に2,000万円の決済。これで60万マイルが獲得できます。

月に30万円程度決済するなら確実にトク

逆に損益分岐点はどのくらいと考えればよいのでしょうか。仮に月30万円決済と仮定すれば、4か月間に120万円の決済。これでも36,000マイル獲得できます。通常ならこの半分の18,000マイルしか獲得できませんから、差し引き18,000マイル余計に積算されるわけです。前述したボーナスマイル25,000マイルとあわせると、計43,000マイルがボーナスとして積算される計算になります。1マイル2円換算なら86,000円分の還元。1.5円換算としても64,500円相当の還元ですから「黒字」といえます。2021年1月1日以降は通常の積算率になりますが、それでも100円で約1.5マイル積算なので通常のカードの1.5倍は貯まります。いずれにしても、現在クレジットカードで月間30万円程度決済している人なら、4か月間だけの短期的な入会でもメリットはあるといえそうです。

カードそのもののベネフィットは?

年会費が55,000円もするカードなのだから、ベネフィットもさぞかしすごいのでしょう。と思いたいところですが、年会費のわりにはそれほど魅力的とはいえません(私はこのカードを紹介しても1円も懐に入らないので正直ベースでネガティブなことも書かせていただきます)。ユナイテッド航空の空港ラウンジを年2回無料で利用できることがやや変わっていますが、その他は、日本国内のカードラウンジ利用や海外旅行傷害保険が最高1億円、ショッピング安心保険が上限500万円といった内容です。しかし、年内のマイレージの大盤振る舞いはカード本体のベネフィットどうこうを吹っ飛ばすインパクトがあるともいえます。

ポイントサイト経由だと20000円程度のポイントが貯まるが…。

一つ気をつけたいのは、ポイントサイト経由で入会する場合のことです。

年会費の高いプラチナカードだけに、ポイントサイト経由で入会する場合のポイントはかなりのもの。8月26日時点でポイントサイト経由で得られる報酬は、ECナビ経由では25,000円と最も高く、ポイントインカム・げん玉・GetMoney!経由では20,000円と続きます。

しかし、ポイントサイト経由で「MileagePlus セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」のページに飛ぶと、入会ボーナスマイルのページが表示されません。つまり、ポイントサイト経由の場合は、このボーナスがゲットできない可能性があります。

肝心の審査や限度額は?

次に気になるのがカード審査のこと。なにしろプラチナカードなので審査に通るかどうか、不安になる方もいらっしゃると思います。

クレファンのセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード審査合否情報によると、申し込みからカード到着まではおおむね3~14日間。ショッピング枠は100万円~500万円の方が多いようです。

ユナイテッド航空(ユナイテッド・ポラリス・ビジネスクラス)

9月24日までなら30%も併用できる

9月24日までは、アメリカン・エキスプレスのウェブサイトで事前登録をすると、キャンペーン対象店で30%引きになります。30%引きのうえにマイルも3倍貯まるというなかなかおいしい話が短い期間ですが成立します(キャッシュバックの金額は最大5,000円と多くはありませんが)。

そもそもユナイテッド航空のマイルの価値は?

いままでさんざん100円で3マイルと煽ってきましたが、そもそも貯めたマイルを有効活用できなければ宝の持ち腐れです。ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージプラス」はマイルの有効期限がないので、マイルの期限切れを心配する必要はありません。必要マイル数については、日本から欧米線などの必要マイル数について、JALマイレージバンクやANAマイレージクラブよりも多めにはなっていますが、特典航空券の発券時に燃油サーチャージが課されないことが多いので、トータルでみるとそれほど差はないといえます(特典航空券に燃油サーチャージが課されない現在はやや不利とはいえますが)。

20万円買い物するたびに無料で沖縄?

しかし、マイレージプラスが一番おいしいのはANA国内線の大回りルートです。筆者も愛用していますが、たとえば羽田〜(ANA)〜福岡〜(ANA)〜那覇〜(ANA)〜静岡といったルートがトータル5,500~6,000マイルで発券可能です(ただし、那覇には最大でも17時間程度しか滞在できない)。

以前はユナイテッド航空の特典でANAの国内線を発券する場合、21日前になると緊急発券手数料が75ドルもかかることから、使い勝手が悪かったのですが、その欠点も2019年11月に解消されました。

今回のキャンペーン中ならば、20万円買い物をするたびに6,000マイル貯まる=ほぼ沖縄往復に近い無料航空券をゲットできるというおそろしい話になります。

さらにマイレージプラスには「エクスカーショニスト・パーク」という裏技があります。詳しくは以下の記事を参照してみてください。

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情報提供元:Traicy
記事名:「100円で3マイルが貯まる!? 黒いカードの正体を探ってみた【橋賀秀紀のフカボリ!】