スクーター王国・台湾の人気バイクメーカー「SYM(エス・ワイ・エム)」が2021年のNEWモデルを発表。写真右は都会的なイメージとスポーツ性を融合し、ツーリング機能とアドベンチャー要素を組み合わせた多機能クロスオーバーマキシスクーター、CRUiSYM α(クルージム・アルファ)シリーズ。排気量は125cc、250cc、300ccの3カテゴリーをスタンバイ。国内では2020年より250cc版が発売中。ここでは各車の詳細に加え、ライバル車のPCX、フォルツァ(250)、フォルツァ300のスペックを比較してみた。

REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

※注:台湾での発売価格は未公開。また国内での販売は未定

新排ガス規制「ユーロ5」に適合した2021年モデル。NEWメーターやトラコン(TCS)も導入

マット・グレー

ホイールはフロント14インチ、リヤ13インチを採用。

 日本では2020年、「CRUiSYM(クルージム)250」の名称で250cc版を発売。台湾ではCRUiSYM α(クルージム・アルファ)シリーズとして125cc、250cc、300ccの3カテゴリーをラインナップ。



 台湾でも人気のCRUiSYM α(クルージム・アルファ)シリーズが、新排ガス規制のユーロ5をクリアし、2021年モデルとして進化した。鳥のくちばしをイメージしたフロントデザイン、ツーリング機能とアドベンチャー要素を組み合わせた多機能クロスオーバースタイルはそのままに、エンジン各部を改良してクリーン性能をアップ。



 メーターはLCDを導入したタイプに変更。ヘッドライトは個性を主張するデュアル型LEDプロジェクターランプを採用。発進時、加速時、旋回時等にリヤタイヤのスライドを防止する「トラクションコントロールシステム(TCS)」も導入済みだ。

LCDを導入した新しいメーター。

ヘッドライトはデュアル型LEDプロジェクターランプを採用。

ブルー

ホワイト

CRUiSYM αシリーズは、共通の車体に、125、250、300の各排気量エンジンを搭載

 CRUiSYM αシリーズのポイントは、同一のフレーム&足周りに、異なる排気量の3種類のエンジンを搭載していること。エンジン形式はすべて水冷4ストロークOHC 4バルブ単気筒だが、パワーやトルクは大きく異なるのがポイントだ。エンジンの数値を比較してみよう。



【CRUiSYM α 125】

排気量:124.9cc

ボア×ストローク:Φ53x56.6mm

最高出力:10.5kW(14.27ps)/8,750rpm

最大トルク:11.3Nm/6,750rpm



【CRUiSYM α 250】

排気量:249.4 c.c.cc

ボア×ストローク:Φ71x63mm

最高出力:15.8kW(21.48ps)/7,500rpm

最大トルク:22.3Nm/5,500rpm



【CRUiSYM α 300】

排気量:278.3cc

ボア×ストローク:Φ75x63mm

最高出力:19.1kW(25.96ps)/7,500rpm

最大トルク:26.2Nm/6,750rpm



 全長2,175 mm、ホイールベース1,550 mm(125は1,530 mm)という大柄な車体のCRUiSYM αシリーズは、搭載されるエンジンによって走行フィールは大きく異なる。



 もっともパワフルなのは、最高出力25.96馬力の300。最大トルクも26.2Nmあり、ビッグサイズの車体をグイグイと引っ張ってくれる。250は21.48馬力を発揮し、ライバルに引けを取らない数値に設定。なお、125としては大柄でヘビーな重量となる125版は、同クラスの中ではやや高めの14.27馬力に設定されている。

THE ライバル対決!ホンダの125cc/250cc/300ccモデルをチェック

ホンダ PCX(125/国内モデル)

ホンダ フォルツァ(250/国内モデル)

ホンダ フォルツァ300リミテッドエディション(欧州仕様)

【ホンダ PCX(125)】

排気量:124cc

ボア×ストローク:Φ52.4×57.9mm

最高出力:9.0kW(12ps)/8,500rpm

最大トルク:12Nm/5,000rpm

全長:1,925mm

ホイールベース:1,315mm

ホイール径:前後14インチ



【ホンダ フォルツァ(250)】

排気量:248cc

ボア×ストローク:Φ68.0×68.5mm

最高出力:17kW(23ps)/7,500rpm

最大トルク:24Nm/6,250rpm

全長:2,140mm

ホイールベース:1,510mm

ホイール径:前15インチ、後14インチ



【ホンダ フォルツァ300リミテッドエディション(欧州仕様)】

排気量:279cc

ボア×ストローク:Φ72×68.5mm

最高出力:18.5kW(25.2PS)/7,000rpm

最大トルク:27.2Nm/5,750rpm

全長:2,140mm

ホイールベース:1,510mm

ホイール径:前15インチ、後14インチ



 125クラスの中では大柄な部類に属するPCXだが、CRUiSYM α 125に比べれば非常にコンパクト。それらも影響し、最高出力は12馬力とし、14.27馬力のCRUiSYM α 125よりも控え目なイメージ。とはいえ、最大トルクはPCXが0.7Nm上回っているのが特徴。



 なお、フォルツァ(250)とフォルツァ300のフォルムは、CRUiSYM αと同様のスポーティーなもの。車体はCRUiSYM α 125のほうがやや大柄。最高出力は250の場合、フォルツァが1.52馬力、300はCRUiSYM αが0.76馬力、それぞれ上回っている。

・モデル:①125/②250/③300 ※頭に〇数字のない箇所は共通

・エンジン形式:4ストロークOHC 4バルブ単気筒

・排気量:①124.9cc/②249.4cc/③278.3cc

・ボア×ストローク:

①Φ53x56.6mm

②Φ71x63mm

③Φ75x63mm

・最高出力:

①10.5kW(14.27ps)/8,750rpm

②15.8kW(21.48ps)/7,500rpm

③19.1kW(25.96ps)/7,500rpm

・最大トルク:

①11.3Nm/6,750rpm

②22.3Nm/5,500rpm

③26.2Nm/6,750rpm

・燃料システム:E.F.I.

・トランスミッション:C.V.T.

・フロントサスペンション:正立型フォーク

・リヤサスペンション:デュアルショック

・フロントブレーキ:ディスク式Φ260mm + ABS

・リヤブレーキ:ディスク式Φ240mm + ABS

・フロントタイヤ:120/70-14

・リヤタイヤ:140/60-13

・全長×全高×全幅:2,175mm×760mm×1,440mm

・シート高:①750mm ②③760mm

・ホイールベース:①1,530mm ②③1,550mm

・燃料タンク容量:12L

情報提供元:MotorFan
記事名:「 台湾で新登場のSYM CRUiSYM α/125・250・300、PCX&フォルツァと比べてみた。