国立大学法人群馬大学と株式会社SUBARUは、2020年4月1日付で群馬大学大学院理工学府内に共同研究講座「次世代自動車技術研究講座」を設置し、8月7日に太田キャンパスにて発足式を行い、8月27日に群馬県庁にて設置報告会を行った。

SUBARUは、長年にわたって「人を中心としたクルマづくり」によって、お客様に「安心と愉しさ」を提供してきました。この「安心と愉しさ」を追求したクルマづくりをさらに確かなものとするために「2030年に死亡交通事故ゼロ」の実現を目標に掲げて、研究開発を推進している。



今回設置した「次世代自動車技術研究講座」(以下 本講座)は2030年を通過点と捉え、さらにその先の時代に求められる自動車技術創出のための“イノベーション拠点”にすることを、群馬大学とSUBARUが協働して目指す。



本講座では、「もっと笑顔でもっと安心な、愉しい生活を人々にもたらすクルマ」を追求し、クルマの新たな価値を創出する研究開発を行う。また、本講座を核として、スタートアップ企業や地域企業等の参画、他研究機関との連携も進め、学生・研究者・社会人の人材育成や社会貢献も含めた、群馬大学―SUBARU型の独自の産学連携プラットフォームを構築していくという。そして、これまで個々に進めていた共同研究を統括し、群馬大学が持つ理工系、医学系、保健学系、情報系の知のリソーセスを結集し、SUBARUの研究課題を解決するための取り組みを、群馬大学-SUBARU間で戦略的、包括的、組織的に進めるフレームワークも本講座が担うこととなる。



活動期間は、2020年から2023年の3年間を「第一期、活動基盤整備フェーズ」と位置付け、以下の通り①安全領域、②感性領域、③設計プロセス改革領域の取り組みからスタートする。

死亡交通事故ゼロから、さらには究極の交通事故ゼロを目指す。

人とクルマのインタラクション、クルマと周辺交通環境のありたい姿を追求し、様々なセンシング機能と人工知能を搭載する次世代高度運転支援車両や自動走行機能搭載車両等への適用研究と社会実装を通して、もっと「ぶつからない安全なクルマ」を実現していく。

クルマに対して人が感じる「安心」と「愉しさ」を、医学・人体科学に係わるアプローチからひも解き、設計可能な工学に結びつけていく。

乗員や交通参加者の脳が判断するメカニズムを、視覚、三半規管が持つ聴覚や平衡感覚、振動や圧力等を感じる人体感覚器に着目して解明し、これをクルマが持つ人間拡張感覚の増幅や最適化、車両制御技術への応用研究を進めて、次世代技術として確立していく。

開発初期段階から仮想空間でクルマのすべての機能・性能・品質について設計―評価と造りこみを効率的に行うためのプロセスや手法を開発する中で、メカニズムの解明が必要な現象や、解析や評価、予測手法等の開発を要するテーマを選出し、研究を行う。

歴史と経緯

2005年の富士重工業株式会社(現SUBARU)群馬製作所と群馬大学との包括協定締結以降、大学院連携講座や共同研究などで連携体制を構築してきた。これまでの連携実績を元に、世の中の変化や技術の進歩に合わせ、より速くより柔軟な包括的対応ができる共同研究体制とするため、さらには社会ニーズに基づく教育プログラムを開発するため、共同研究講座の設置に至った。

概要

名  称: 次世代自動車技術研究講座

取組体制: 群馬大学大学院理工学府、大学院医学系研究科、大学院保健学研究科、社会情報学部等、全学的な教育研究開発への関与を可能とする体制を構築し、活動の拠点を太田キャンパスに設置。

講座教員(特任教授)はSUBARUから派遣

設置期間: 2020年4月1日~2023年3月31日(予定)

情報提供元:MotorFan
記事名:「 群馬大学とスバルが共同研究講座「次世代自動車技術研究講座」を設置