ジムニーとアウトドア・ライフを楽しんでみたいと思ったら、「オーバーランディング」に挑戦してみてはいかがだろうか。耳慣れない言葉だが、欧米ではメジャーなキャンプのカテゴリーだ。その世界を垣間見るのに絶好のレンタカーを、オーバーランドジャパンが用意している。



PHOTO&TEXT●山崎友貴(YAMASAKI Tomotaka) 取材協力●オーバーランドジャパン

「オーバーランディング」という文化を融合させた宿泊仕様のジムニー

日本には今、第二次キャンプブームが訪れているが、そのスタイルは様々だ。大人数で豪華に楽しむグランピングに対して、一人でのんびり時間を過ごすソロキャンプという対極のベクトルもあり、キャンプ文化自体が広がりを見せている。



キャンプブームの中で、特にソロキャンパーに人気を博しているのがジムニーだ。コンパクトで機動力のあるジムニーが、山奥にわけ入って静寂を楽しむというソロキャンパーとの親和性が高いのは想像に難しくない。



そんな日本において、ひとりのオーストラリア人が新しいキャンプ文化を日本に広めようと立ち上がった。ルーク・ブリジフォードさんは、2020年5月に「オーバーランドジャパン」という会社を創設した。

「オーバーランディング」というスタイルは欧米ではメジャーなキャンプのカテゴリーで、自分の四駆や大型トラックで陸路(オーバーランド)を気の向くまま旅しながら、テントで寝泊まりし、焚火や料理を楽しむというスタイルだ。日本は海外のような広大な荒野はないので、大型トラックで旅するという手法は難しい。だが、ジムニーといういかにも日本らしいクルマで、日本の良さに触れながら同じスタイルのキャンプを楽しむのはありなのではないかと、ルークさんは考えたという。



「日本は、道の駅やコンビニ、日帰り温泉が充実しているので、欧米から考えると本当にクルマの旅がしやすいんですよ。そういうインフラを利用しながら、クルマでしか行けない所の景色を楽しみ、夜は焚火を見ながらおいしい物を食べるというスタイルは、キャンピングカーユーザーにはお馴染みですが、日本の一般の人にはまだ定着していません。弊社ではジムニーシエラをオーバーランディング仕様にして気軽に楽しんでいただきたいと思い、レンタルサービスを開始したんです」

オーバーランドジャパンがレンタルサービスを行っているジムニー シエラ。

オーバーランドジャパンのルーク・ブリジフォードさん。

“ジムニーで車中泊なんて狭そう”と思うかもしれないが、オーバーランドジャパンが創ったJB74は違う。まずルーフには昨今ブームになりつつある、ルーフテントを装着。ルーフテントは「ジェームス・バロウド」というブランドのものだが、これはルーフテント界では2大ブランドのひとつだ。ポルトガルで製造されており、長年のノウハウと世界のキャンパーからのフィードバックにより、優れた品質を備えている。

ジェームス・バロウドのルーフテントを装着。

ルーフテントは欧米の若中年層の間ではスタンダードな車中泊スタイルで、キャンピングカーはリタイヤした人間が乗るものという考え方をする人が多い。動画サイトなどで向こうの四駆事情をチェックすると、多くの四駆ユーザーがルーフテントを付けて旅していることが分かる。

ちなみにこのジムニーシエラについているのは「スペース」というモデルで、日本限定のコンパクトサイズが装着されている。前後2か所がポップアップするため、頭上や足元に窮屈さを感じることなく、大人2名がゆったりと寝られる。ジムニーのシートはフルフラットにするのが意外と面倒臭いが、このルーフテントなら3ステップで設営できるので、車内の荷物を整頓する必要がない。

ルーフテントは前後2か所がポップアップする。

テント内部は大人2名がくつろげる広さ。

また、このルーフテントは寝るためだけなく、景色を楽しむための“特等席”にもなるので、用途はかなり広い。ちなみにジムニー用の「スペース・コンパクト」は37万8000円(税別)。車両への装着にはベースキャリアが別途必要で、乗り降りにはリアラダーが必要となる。おおよそ予算50万円で、ジムニーが超快適キャンパー仕様にできるのだから安いのではないだろうか。

ルーフテントの乗り降りにはリアラダーを使う。

オーバーランドジャパンのJB74は、さらに快適にオートキャンプを楽しむための装備が採用されている。それが同社オリジナルのキャンパーキットだ。取材車両のものはまだプロトタイプということで、今後まだクオリティが上がるようだが、機能としては実に面白い。特に、リアゲートにウッド製のパネルを付けて、多様な調理道具を収納し、さらに調理台にするという発想は、若い頃からアウトバックを旅しているオージーらしい秀逸なものだ。

リアゲート内側のウッドパネルを開くと...

この通り、調理道具と調理台がお目見えする。

さらにチェアや冷蔵庫、バーナー、調味料などがシステマティックに収納できるラックが荷室に備わっており、初めてオートキャンプをする人でもキャンピングカー並みの快適さと便利さを享受できるように考えられている。ちなみに、このキャンパーキットは購入することも可能で、サイズや各種オプションの選択が自在だということだ。

荷室にはラックが備わる。

現在、このオーバーランディング仕様のジムニーシエラは、1日2万円でレンタルすることができるが、すでにジムニーをお持ちの方はこれを参考にカスタムしてみるのもいいだろう。納車待ちという人や、ジムニーに興味があるいう人は、ぜひレンタルでオーバーランディングを楽しんでみてはいかがだろうか。

レンタル用のジムニー シエラには、冷凍庫付き冷蔵庫やガス式BBQ、キャンプ用ライト、椅子&テーブル、Bluetoothスピーカーなどの備品も含まれる。

オーバーランディング仕様のジムニーシエラのレンタルに関しては、オーバーランドジャパンまで問い合わせていただきたい。

●レンタル&キャンパーキット問い合わせ:オーバーランドジャパン https://overlandjapan.com/●ジェームス・バロウド問い合わせ:コイズミ カルコア事業部 https://jamesbaroud.jp/

情報提供元:MotorFan
記事名:「 レンタル可能! ジムニーでアウトドアを楽しむならこんな1台はいかが?【スズキ・ジムニー偏愛連載・第9回】