より広く、安全に、力強く───これまでの「デイズルークス」から「ルークス」へと名前を変えて登場した日産の軽スーパーハイトワゴン、新型ルークス。では先代からどんなところがどんな風に進化したのか、チェックしてみよう。

日産がイチから新設計した新型ルークス!

 日産と三菱は共同で軽自動車を開発しており、先代のデイズルークスは三菱が設計を担当していたが、新しいルークスでは日産が設計を担当している。なので、エンジンや先進安全装備などは日産のものが使われるようになったのが大きな違いだ。

日産Vモーショングリルを前面に打ち出したエクステリア

 外観では、日産共通のエクステリアキーワードであるVモーショングリルがハッキリとわかりやすくなっている。先代ではハイウェイスターと標準車のデザインの違いがハッキリしていたが、新型では標準車もハイウェイスターに近いシャープな顔つきになったのが特徴だ。また、新型ではボンネットの先端がギリギリまで前に伸ばされており、運転する際に車両前端を確認しやすくなっている。

新型ルークスハイウェイスター。デイズハイウェイスターとも共通する「日産顔」で、LEDヘッドライトによる鋭い目つきが印象的。

こちらは標準車。同じくVモーショングリルを採用し、ハイウェイスターにも通じるシャープな顔だ。

日産設計エンジン+マイルドハイブリッド

 ちなみにエンジンは全車マイルドハイブリッドを搭載。エンジン自体も日産の手によるもので、従来は特にNA(自然吸気)エンジンの非力さが目立っていたが、モーターのアシストが加わることもあり、不満を感じることは少なくなりそうだ。

新設計エンジンで力強い走りを見せる新型。先代の物足りなさを払拭する!

■新型ルークスエンジンスペック



・ターボエンジン

エンジンパワー:64ps/5600rpm

エンジントルク:100Nm/2400-4000rpm

モーターパワー:2.0ps/1200rpm

モータートルク:40Nm/100rpm



・NAエンジン

エンジンパワー:52ps/6400rpm

エンジントルク:60Nm/3600rpm

モーターパワー:2.0ps/1200rpm

モータートルク:40Nm/100rpm





■先代デイズルークスエンジンスペック



・ターボエンジン

エンジンパワー:64ps/6000rpm

エンジントルク:98Nm/3000rpm



・NAエンジン

エンジンパワー:49ps/6500rpm

エンジントルク:59Nm/5000rpm





 ここで注目してほしいのは、パワー/トルクの絶対値が上がっていることはもちろんだが、発生回転数が下がっていること。特にNAエンジンのトルク発生回転数が先代の5000rpmから3000rpmに下がっているのがポイントで、エンジンを高回転まで回さなくて済むので燃費も良くなるというわけだ。





■新型ルークス燃費(最良値)

・ターボエンジン

JC08モード:22.6km/l

WLTCモード:18.8km/l



・NAエンジン

JC08モード:27.2km/l

WLTCモード:20.8km/l





■先代デイズルークス燃費(最良値)

・ターボエンジン

JC08モード:22.2km/l



・NAエンジン

JC08モード:22.0km/l



ミニバン並の視点の高さで視界良好!

解放感のある運転視界が新型ルークスのうれしいポイントだ。

 先代と比較すると、大画面モニターが独立した形になることでインパネ高さを抑え、スッキリした視界になったことが特徴。また、アイポイントの高さもセレナのようなミニバン並になったことで見晴らしが良く、まわりを確認しやすくなっている。ダッシュビードにも深めのステッチが入ったソフトパッドが貼られ、グッと質感が高まったことも見逃せない。

一層広々とした室内! 驚異の後席スライド量に注目!

320mmもの後席スライド量は驚くほど。

 新型ルークスはホイールベースを65mm伸ばし、前席の着座位置を高めたことで後席&ラゲッジスペースを広げている。後席のニールームは先代よりも81mm広がり、クラストップの広々感を手に入れたのだ。そして、この広さをより活かしてくれるのが、320mmというオドロキの後席スライド量だ。先代も後席スライド量はクラス一番だったが、新型はさらに60mm拡大。後席を目一杯前に出せば、運転席に座ったママが後席チャイルドシートの子どもの世話をするのもカンタン! そのため、助手席には運転席から操作できる前倒しレバーも用意されているのだ。

ロングスライドでグッと使い勝手が良くなったラゲッジルーム

後席スライドを活かして大量の荷物も積み込める。

 後席のロングスライドは、ラゲッジルームにもメリット大! 通常状態の荷室スペースも先代より広がっているが、さらに後席を目一杯前にスライドさせた時のスペースは先代比なんと+208mmにも! これはもちろんクラストップの数値で、スーツケースは最大で4つ。そしてBBQグッズ+ベビーカーまで積めてしまうほどなのだ。



 また、これまで荷室側から後席をスライドさせることができなかったが、新型ではレバーを起こすだけでカンタンに後席をスライドすることができるようになった。バックドアのステーに新しいガスステーを使うことで、バックドアを閉じるのに必要な力が軽くなっているのもママにうれしいポイントだ。

大開口のスライドドアで乗り降りらくらく!

開口部が広がって乗降性は大きく向上。さらにオプションで写真のスライド式ステップも装着できる。

 先代デイズルークスはスライドドアの開口幅が小さめなのが玉に瑕だったが、新型ルークスは開口幅を95mmも増して650mmとクラストップに! さらに足元ステップの通過スペースも可能な限りフラットにすることで先代比148mmも広げている。これで子どもを抱えての乗降や大きな荷物の出し入れもグッと楽になるはずだ。



 そして両手が塞がっていても、爪先をBピラーの真下に出し入れするだけでスライドドアを開閉できる(しかも左右とも!)ハンズフリーオートスライドドアを採用しており、スライドドアの使い勝手は劇的に向上しているのだ。

ロングドライブも疲れ知らず!? プロパイロット搭載

渋滞も含む前車追従アダプティブクルーズコントロールと
車線中央維持機能を備えたプロパイロットをルークスに搭載。


 日産のプロパイロットと言えば、高速道路などで前車に追従して車間調整、ステアリング操作をアシストしてくれる長距離ドライブの強い味方としてお馴染みだが、もちろん新型ルークスにも搭載している。ライバルの前車追従式クルーズコントロールが渋滞などの低速域では追従機能がオフになったり、車線維持アシストが対応しなかったりする中、新型ルークスのプロパイロットは渋滞時の停車まで車間&車線維持が対応してくれるので、家族でのお出かけでドライバーの疲労軽減が段違い! なのだ。

軽初の装備を含む充実の先進安全装備の数々

2台前のクルマを検知し、注意を促すインテリジェントFCWは軽自動車初の採用だ。

 新型ルークスでは日産の先進安全装備を惜しげも無くフルに投入。軽自動車という枠を越えた有数の「安全なクルマ」へと進化しているのだ。



■新型ルークスの先進安全装備



プロパイロット

インテリジェントラウンドビューモニター

踏み間違い防止アシスト

インテリジェントエマージェンシーブレーキ

インテリジェントLI

SOSコール



・新型デイズで新たに加わった装備

アダプティブLEDヘッドライトシステム

標識検知機能

先行車発進お知らせ

インテリジェントDA



・軽自動車初の装備

インテリジェントFCW







このように先代から飛躍的な進化を遂げた新型デイズ。もはや軽自動車というくくりは無用で、新しいベーシックカーのスタンダードとして見るべき存在と言っても良いだろう。



情報提供元:MotorFan
記事名:「 デイズルークスからルークスへ! 新型日産ルークスの進化ポイントを徹底分析【軽自動車 新旧比較】