ネットの発達やSNSの浸透によって、似たような趣味の人と「ネット上で」知り合えるチャンスは以前に比べて確実に高くなった。これはこれで喜ばしいことではあるが、やはりネット上ではなく、リアルな会話がよい。特に愛車を目の前にして、同じクルマを眺めながら出会い、他愛のない話をするのは、いつの時代でも変わることなく価値があると思う。

新型コロナウイルスの前までは、公式・非公式問わず、全国各地で似たようなクルマが集まるイベントがたくさん開催されていた。また、ドライブの帰りに休憩に寄った高速道路のサービスエリアで、「こっ、これはっ!」と思うクルマを見つけてしまい、オーナーさんが戻ってくるのを待って話しかけたりと、全国で数多くの新しい出会いや会話が交わされていたに違いない。

しかし、「同じ車種が好きだ」という共通点はあっても、話題にしない方があることも理解して欲しい。いわゆる武士の情けというか、知らぬが仏というか、そういう類のことだ。今回はその事例を挙げてみたい。

1「このクルマ、いくらで買ったんですか?」

ryoshr

どうも相場を知っていて、それよりも安く買ってたら褒めてくれるんだろうか、なんて思ったこともあったけど、大抵はそうじゃない。相場が分かっている人は、売買しないタイミングで金額の話はしないものだ。だから「ただの好奇心で」聞いているケースがほとんどといっていい。

これに加えて最初の問い掛けが「このクルマ、いくらで買ったんですか?」だった場合、そのクルマに対してあまり興味がないことが多いように思う。とはいえ、仮に「XXX万円ですよ」と、購入したとき(何年前かまでは言わないけど)の値段を教えたところで、「へー」というだけで、その次の言葉というか会話が続かなくなるケースがほとんどだ。

旧いクルマを3万円で買ってきてレストアし、ようやく乗れるようになったケースもありうる。また、車両本体価格500万円+整備代200万円分を上乗せして、ようやく安心して乗れるようになったクルマかもしれない。旧ければ旧いほど、買ったときの値段はそのクルマの価値を正確には表さないし、本来はどうでもいい数字だ。どうしても金額で価値を確認したいときは「同じ様なクルマを今買おうと思ったら、いったいどれくらいでしょうかねえ」くらいなら、会話が続くかもしれない。

2「これ、ホンモノですか?」

ryoshr

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