マスキングテープ、シール、フセン、ペンなどのよく使う文具が「オシャレに、そして、楽しく使える」ものがたくさん販売されていますよね。自分だけのカスタマイズやデコレーションなどで、オンリーワンを楽しむこともできるようになってきました。年の瀬が近付いてきて、そろそろ次の手帳が気になっている人も多いのでは。そこで今回は『バレットジャーナル』をご紹介します。手帳が続かない、なんていう悩みも『バレットジャーナル』が解決してくれるかも。


バレットジャーナルって?

バレットジャーナルはニューヨーク在住のデザイナー・Ryder Carroll氏が「過去を追跡し、現在を整理し、未来を計画するもの」として考案したものです。考案者自らの発達障害に対応するべく考えられたノウハウで、「誰でも、どんな目的でも、使うことができる」いわば、思考術のひとつです。現在、SNSなどで拡がりをみせているバレットジャーナルの多くは、予定ややりたいこと、考えていることなどを、ノートとペンを使って短いフレーズで記録していくもの。手帳の代替として使っている人が多いようです。使い慣れていくうちに、その思考術としての側面「自分に何が起きているのか、どう感じているのか、どうしたいのか」を客観的に見つめることができるようになるそうです。何とも奥深いですが、始めるにあたって必要なものはペンとノートのみ。いつからでも始めることができます。バレットジャーナルは基本的に『ラピッドロギング』と呼ばれる短文形式や箇条書き、記号を使って表記しますが、その箇条書きのひと項目を示す記号『・』を英語でbulletと言うことがバレットジャーナルの由来となっています。ちなみに、海外ではバレットジャーナルbullet journalを『bujo(ブジョ)』と略していたりします。


始めてみよう(基本の流れ)

1 まずはノートを準備しましょう。どんなノートでも構いませんが、「お気に入りになるもの」が続けるコツかもしれません。
2 ノートの初め数ページにインデックス(目次)を作ります。インデックスはバレットジャーナルの大きな特徴のひとつで、各ページにページ番号を振り、その内容をインデックスで管理していきます。
3 キーを作ります。自分が使う「バレット」と「記号」を合わせてキーと呼び、ページにまとめます。「バレット」にはタスクバレットやイベントバレット、メモバレットなどがあり、バレットごとに大まかな記号を決めておきます。例えばタスクには□、イベントには○、メモには-、など。そしてバレットに追加の意味を加える記号も作ります。例えばキャンセルには=、変更には→、重要には※など。ここでつまずいてしまう人も多いようなので、ゆとりを持ってページを取っておいて、使いながら変更などを加えていってもいいかもしれません。
4 フューチャーログを作ります。フューチャーログは数ヶ月〜1年先の未来に起こる出来事を書き留めるページです。誕生日やイベントなどはもちろん、実際的でない願望を書き留めるのもアリです。
5 カバーページを作ります。カバーページとは「新しい月を歓迎する」ためのページで、マンスリーページの表紙にあたります。元々のバレットジャーナルにはなかったアイディアですが、いつの間にか広まり、今では当たり前になっています。
6 マンスリーログを作ります。マンスリーログは見開きで、右側にカレンダーページ、左側にタスク(やること)ページを作るのが一般的です。カレンダーページには予定や出来事などのメモを記入したりします。タスクページには今月中にやりたいことや、先月にやり残したタスクを移します。
7 デイリーログ、または、ウィークリーログを作ります。デイリーログはその日ごとにやることやメモを記していくページです。就寝前に予定が完了したり中止になったものには記号を入れ、完了できなかったものは翌日の欄に移動させます。ウィークリーログは1週間分をまとめて見開きで管理するページです。1週間を見渡すことができるので、天気や献立などのライフログも一緒に記入して簡単に管理することができます。デイリーログ、ウィークリーログ、どちらか一方だけを使っても良いですし、両方を使っても。
8 月末になったら、翌月のカバーページ以降をまた新たに作ります。
9 その他 コレクションを追加します。コレクションとは好きなことを自由にまとめたものです。主なもので、ライフログやトラッカーと呼ばれるものがあります。生活における様々なことを、毎日「できているか」「どれくらいか」などをチェックできたり、管理できたりします。習慣であればマス目を塗りつぶしたり、体調であれば折れ線グラフを使用したり、自分のやりやすい方法で記入します。「マインドマップ」や「理想の1日の過ごし方」「歩いた距離」「半年後の自分への手紙」など、思いついたことを何でも記入してコレクションとして追加することができます。

こんなカバーページもシンプルでオシャレですよね

こんなカバーページもシンプルでオシャレですよね


実際にやってみた(参考例)

実際のところ、手帳をうまく使えていますか?毎年購入するけれど続かない、なんて経験ありませんか?「手帳を埋めることに苦労して、だんだんと日付が空いてしまって遠のいてしまった」とか「使うページが限られている」など、もしかしたら市販の手帳と自分が合っていないのかも。バレットジャーナルなら全て自分流でいいんです。日付が空いても、また好きな時に重ねていけるのがバレットジャーナルの良いところ。日付が飛んでしまっても、それもログのひとつとして考えれば、気が楽に。手帳は誰かに見せる必要もないですし、とても個人的なもの。楽しく継続できるのが一番。実際に筆者が数ヶ月やってみて、続いている方法を参考までにご紹介します。
☆「何が続いているだろう?」
まずは筆者が数年間、日常的であったり断続的に記録として続いているものを見返してみました。
1 家族共有のスケジュール
2 マンスリーページ→予定や記念日、実際にやったことを記入
3 タスクリスト、買い物リスト
4 家計簿(不定期にまとめて記入)
5 ライフサイクルのリスト→大物購入品のリスト、贈答品リスト、買い替え品のリストなど
6 思いついたことや日記のようなもの、マインドマップなど(不定期に記入)
☆「使ったもの」
1については家族共有で見られるスマホのアプリで管理しているので、そのまま使っています。3の買い物リストについては持ち出しやすいように大きめの付箋に記入することにしました。その他を全て一元管理するのに使用したのは、ルーズリーフとバインダー2冊、クリアホルダーがいくつか。全てA5サイズで揃えました。バインダーは、持ち運びしやすい薄型タイプと最終的に保管するための厚みや耐久性のあるタイプを準備しました。マンスリーページは見開きにして余白部分を多くとり、その月の目標、やりたいことや大事なことなど、絵なども添えて自由に書けるようシンプルに作りました。四半期〜半年程度分のマンスリーページを薄型のバインダーに入れて持ち運びできるようにしています。薄型のバインダーにはその他に、1日1ページ手帳のようにたくさん書きたい時や、頭の中をまとめるマインドマップなどが書けるように白紙のルーズリーフも挟んでいます。クリアホルダーの使い方は、まずは1枚のルーズリーフで1週間分を管理できるように、表には1週間分の日付を記入して思ったことやタスクリスト、マンスリーページに残したいことやメモなど自由に記入できるように作成。裏には家計簿として出金内容やカード管理、購入した店舗名などを記入できるようにしました。当週1枚のみをクリアホルダーに入れ、買い物リストなどの付箋を貼って、記入しやすい場所に置いたり、薄型バインダーと一緒に持ち出したりしています。当週以外の未記入分のあるウィークリーページは別のクリアホルダーに入れ、保管用バインダーと一緒に保管しています。保管用バインダーには、ライフサイクルのリストや年間の家事などイベントのリストなども差し込んであります。レシート整理や家計簿記入の際に、両方のバインダーを広げて、手帳の見返しや整理の時間として楽しんでいます。ルーズリーフなのでページの移動や差し込みが簡単。これから「鑑賞した映画」や「お出かけ先」などのライフログをコレクションとして増やしていきたいと思います。年を重ねていったら、目次も作成しようと思っています。いつか、自分の足跡が残っている保管用のバインダーが何冊か並んで、それを見返す、そんな日がやってくるのが楽しみになってきました。

絵や図も自由に配置してOK。バレットごとにページを楽しく作っていきましょう

絵や図も自由に配置してOK。バレットごとにページを楽しく作っていきましょう

「気が向いた時」に「自分がやりたい」「気が向いたことだけ」を書いていけるバレットジャーナル。ぜひ皆さんも楽しんで続けてみてください。
参考
わたしのバレットジャーナル
宝島社/世界一の手帳術 バレットジャーナル入門