どんどん日が短くなり、気温がグッと下がっとくると、本格的な冬の訪れを感じます。冬といえば、そう、鍋の季節。寒い日には、牡蠣を使った土手鍋などを食べると体が温まりますね。今日は旬の食材、牡蠣について取り上げます。
冬が旬の牡蠣ですが、場所によっては「牡蠣の旬は夏」と言う人もいます。これは一体どういうことなのでしょう。

牡蠣の旬は、冬? それとも夏?

牡蠣の旬は、冬? それとも夏?


牡蠣って、どんな食材なの?

牡蠣はウグイスガイ目イタボ牡蠣科に属するニ枚貝の総称です。牡蠣の種類は大きくわけて二つ。
真牡蠣と岩牡蠣です。真牡蠣と岩牡蠣は、形も味も違いますし、主な産地も旬として出荷される時期も異なります。それぞれの牡蠣の特徴をみていきましょう。
岩牡蠣
旬:夏/6~9月
主な産地:日本海側
産卵期(6~10月)の数カ月、時間をかけてゆっくり産卵するため、殻と身が非常に大きく育ちます。ジューシーな味わいが特徴で、天然物と養殖物が存在します。
真牡蠣
旬:冬/11~4月
主な産地:太平洋側
産卵期(6~10月)に一気に大量産卵します。産卵後は体内の栄養素が落ちてしまうため、産卵にかけて養分を蓄える冬が旬となります。
岩牡蠣に比べると身は小ぶりですが、うま味が濃縮されてクリーミーな味わいが魅力です。真牡蠣はほとんどが養殖物で、1~3年かけて育てます。
冬が旬の牡蠣は、真牡蠣のことを指します。

岩牡蠣の旬は夏。生食がおすすめ

岩牡蠣の旬は夏。生食がおすすめ


海のミルク!栄養たっぷりの牡蠣を食べよう

濃厚でクリーミィーな味わいと高い栄養価から「海のミルク」とも呼ばれる牡蠣。特徴的な牡蠣の栄養成分について説明します。
◎亜鉛
あらゆる食品と比べても亜鉛の含有量が多い牡蠣。亜鉛は細胞の新陳代謝を促進し、免疫力を高める効果に期待が持てます。
◎グリコーゲン
肝臓にストックされて、必要に応じてエネルギーに変換されます。肝臓の機能を高め、筋肉な脳の働きを活発にし、疲労回復効果にも期待が持てます。
◎タウリン
乳酸の増加を防ぎ、疲労回復、スタミナ増強効果に期待が持てます。
◎鉄
吸収のよいヘム鉄を多く含むため、貧血を予防する効果が期待できます。また、鉄は体温を維持する効果があるといわれており、冷え性予防にも期待が持てます。

レモンといっしょに召し上がれ!

レモンといっしょに召し上がれ!


オイスターバーでおいしい牡蠣を食べよう

牡蠣の産地といえば、広島県や三陸地方ですが、最近では、北海道、九州、沖縄でも牡蠣の開発に積極的に取り組んでいます。
牡蠣専門の飲食店「オイスターバー」も広がっており、国内外のさまざまな種類の牡蠣が身近に食べられるようになっています。冬においしいブランド牡蠣をご紹介しましょう。
○牡蠣えもん(北海道)
北海道厚岸は海水温が低く、牡蠣がゆっくりじっくり育ちます。長時間かけて豊富な栄養を取り続けることで身はふっくら、コクがあり濃厚な甘味が特徴です。国内で唯一、年中出荷できるブランドです。
○牡蠣小町(広島県)
著名な産地である広島県で、広島県栽培漁業協会と広島県水産海洋センターがタッグを組んで開発した極上の真牡蠣。夏場に産卵しないため、身も貝柱も大きく、プリっとジューシーな食感が特徴です。
○華漣(長崎県)
「牡蠣日本一決定戦」で初代チャンピオンに輝いたブランド。一粒ずつわけられた状態でかごの中に入れて育てる「シングルシード方式」という養殖法でじっくり育てられ、濃厚でミルキィーな味わいが特徴です。
―― 最後にひとつ、トリビアを。
レモン汁をかけていただくことが多い牡蠣ですが、牡蠣の代表的な栄養素である亜鉛は、ビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると、キレート作用により体内に吸収されやすくなります。ですから、レモン汁をかけて食べるのは理にかなった食べ方なんですよ。今夜早速、牡蛎を食べに、近くのオイスターバーに行ってみませんか!

全国で盛んに養殖が行われている

全国で盛んに養殖が行われている