桜の開花・満開は全国的に平年より早く、記録的な早さの所も。今年の桜前線は東京からスタートしましたが、満開トップも東京で3月23日の予想です。日本気象協会発表の2020年「桜開花予想(第5回)」です。

●開花は全国的に平年より早い

桜の開花は全国的に平年より早いでしょう。平年より3日~7日早く開花するところが多く、平年より10日~2週間以上も早まるところもある見込みです。記録的な早さとなるところもあるでしょう。
3月14日に、全国のトップをきって、東京で桜が開花しました。14日の東京は真冬並みの厳しい寒さでしたが、それまでの暖かさで開花が進んだと考えられます。この14日の開花は2002年と2013年の3月16日を抜いて、統計開始(※1)以来、最も早い開花となりました。続いて、16日に愛媛県宇和島、八王子で開花、17日には高知県宿毛、18日には横浜、熊谷で開花となりました。

●この先は西日本、東日本で開花ラッシュ

このあとは、20日に前橋などで開花、21日には福岡、大阪、名古屋などで、続々と開花の便りが届く見込みです。3月末までには九州から関東、東北南部にかけての広い範囲で開花し、4月上旬には東北北部で咲き始めるでしょう。桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡って、函館では4月22日、札幌は4月25日に開花する見込みです。

●4月にかけて暖かい傾向続く

この冬(12月~2月)は、全国的に気温がかなり高く、西・東日本では気温の統計開始(※2)以来、最も高い記録を更新しました。また、日本海側では降雪量が記録的に少なくなりました。この先、4月にかけても暖かい傾向が続く見通しです。
この冬の桜の花芽の休眠打破(※3)は、やや遅れました。4月にかけて、全国的に気温が平年より高く経過し、花芽の生長が促されると見込まれるため、開花予想日は全国的に早まっています。なお、鹿児島は冬期の冷え込みが弱いことから、他の地域に比べて休眠打破の遅れが大きいと考えられるため(※4)、開花は平年より遅くなる見込みです。

●満開も早く 東京は23日予想

満開日は、おおむね開花日の1週間から10日くらい後で、全国的に平年より早いでしょう。関東、北陸、東北では平年より10日前後早いところが多い見込みです。予想満開日が最も早いのは東京の3月23日で、平年より11日早くなりそうです。3月末は九州から関東で満開になるところが多いでしょう。
※1 桜の開花・満開の統計開始は1953年
※2 気温の統計開始は1946/47年
※3 休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること
※4 気温が高い場合、元々温暖な地域は現在より開花が遅れ、元々寒冷な地域は現在より開花が早まる傾向があります