2018年12月3日

株式会社小学館

国語辞典『大辞泉』がいち早く「新語大賞2018」を発表!大賞は【空白恐怖症】!

株式会社 小学館(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:相賀昌宏)の国語辞典『大辞泉』編集部は、明治大学国際日本学部の田中牧郎教授をお招きし、一般の方々より寄せられた2,070本の投稿の中から「大辞泉が選ぶ新語大賞2018」を選定。他の新語とともに『大辞泉』各種アプリなどに正式に収録・掲載することをお知らせいたします。

■ 第3回「大辞泉が選ぶ新語大賞 2018」はこの言葉に決定いたしました!

大賞 =【空白恐怖症】

[投稿語釈]自分の仕事がないときに、あたかも仕事をしているように見せるためにダミーの予定やフェイクの予定を入れるほど、自分の予定が空白な事を恐れること。

次点=【卒婚】結婚の卒業。結婚という形式は維持しながらも、夫婦が互いに干渉せず、それぞれの人生を歩んで行くこと。

次点=【ご飯論法】言い逃れ答弁の論法で、「朝ごはんを食べましたか?」という質問に「(朝、パンは食べたけど、ごはん=米飯は)食べていない」と答えるようなやり方。

※これらの語釈は一般から投稿されたものです。正式な語釈は編集部が執筆陣に依頼し、今後の改定時に『デジタル大辞泉』のデータとして収録される予定です。

●ほかに最終選考まで残った今年の新語8選は以下の通りです。

【億り人】(5月の月間賞)
【フェアプレーポイント】(同6月)
【まるっと】(同6月)
【スーパーボランティア】(同8月)
【じたハラ】(同9月)
【いみふ】(同9月)
【介護脱毛】(同10月)
【多浪生】(同11月)
※各語の投稿語釈は本リリース後半ページの「各月の新語」をご覧ください。

●投稿数ベスト10は以下の通りです。

第1位 【大迫半端ないって】   48本
第2位 【卍、マジ卍】      42本
第3位 【エモい】                    39本
第4位 【そだねー】       28本
第5位 【ワンチャン】      21本
第6位 【もぐもぐタイム】    20本
第7位 【草】【草生える】          17本
第8位 【億り人】        13本
第9位 【スーパーボランティア】 12本
第10位 【ポイ活】         11本

●「大辞泉が選ぶ新語大賞」発表ページ http://www.daijisen.jp/shingo
●「選考会レポート」ページ          http://www.daijisen.jp/shingo/report_2018.html
も、ご参照ください!


■ 特別選考委員・田中牧郎教授による選評
第3回「大辞泉が選ぶ新語大賞」に【空白恐怖症】を選びました。スケジュール帳に空白があることが怖く、予定で埋めたくなってしまう心情を病気にたとえた言葉で、ビジネス界でできたと思われます。
現代は、常に忙しくしていることが、充実していてよいという価値観があります。予定がない=充実していない=人生これではいけないという強い自己否定の心情につながるのでしょうか。SNSで友達の多さをアピールする心理と共通します。
次点に【卒婚】と【ご飯論法】を選びました。離婚はせずに互いの生き方を尊重し新たな人生に踏み出すのが【卒婚】。選考会のあと元貴乃花親方の離婚が報じられる中、元親方は自らの選択を【卒婚】であると語ったといいます。それが一般化すると、離婚をした上でお互いが新たな人生を生きるという意味も帯びてきます。意味の変化に注意が必要です。朝食にパンは食べたのに米のご飯は食べてないからと、「朝ご飯食べたか」という質問に「ご飯は食べてない」とはぐらかす【ご飯論法】は、現政権の政治姿勢への批判の言葉の中で力を持ちました。強く印象に残る新語が、昨年の「忖度」に続き政権批判の現場から出ることになりました。

田中牧郎(たなか・まきろう/明治大学国際日本学部教授)
1962年・島根県生まれ。東北大学文学部・卒業。東北大学大学院文学研究科・修士課程修了。東京工業大学大学院社会理工学研究科・博士課程修了。明治大学国際日本学部・教授。国立国語研究所・客員教授。日本語学会・評議員。日本医学会・用語管理委員。著書は『図解 日本の語彙』(三省堂/共著)。『近代書き言葉はこうしてできた』(岩波書店)。『コーパスと日本語史研究』(ひつじ書房/共著)他。


■ 第3回「大辞泉が選ぶ新語大賞 2018」とは
2013年の初開催以来、各メディアで話題となっている『大辞泉』の「あなたの言葉を辞書に載せよう。」キャンペーン。そのスピンオフ企画としてスタートし、今年が第3回目の開催となったプロジェクトが「大辞泉が選ぶ新語大賞 ~あなたの新語も辞書に載せよう。~」です。本プロジェクトは、「変わり続ける言葉を捉え続ける」という編集方針を具体化する試みでもあり、国語辞典の未来の在り方を問うものです。編集部では投稿された新語の中から、毎月「今月の新語」を発表してまいりました。そして11月下旬、特別選考委員として明治大学国際日本学部・田中牧郎教授をお招きし、それらの新語から最も影響力のあった言葉を「大辞泉が選ぶ新語大賞」として選定。これらの新語は、編集部が各分野の専門家に執筆を依頼し、『大辞泉』各種アプリなどに収録。goo辞書、コトバンク、ジャパンナレッジにも順次掲載されます。

2017年の大賞=【インスタ映え】 2016年の大賞=【トランプショック】
2017年に最終選考に残った言葉=【文春砲】【都民ファーストの会】【シンデレラフィット】など

○名称:第3回 大辞泉が選ぶ新語大賞 2018 ~あなたの新語も辞書に載せよう。~
○実施概要:キャンペーンサイトおよびSNSで、『大辞泉』に未収録の新語と、新しい意味が加わった既存語を募集しました。編集部が大賞候補となる月例賞を毎月選定し、2018年12月3日に「大辞泉が選ぶ新語大賞2018」を発表。それらの言葉の語釈
を、編集部が執筆陣に依頼し、順次『大辞泉』各種アプリに収録。goo辞書、コトバンク、ジャパンナレッジにも掲載いたします。
○期間:投稿募集期間=2018年5月18日(金)~11月18日(日)

■ キャンペーン期間中に毎月選出された「今月の新語」(月間賞)
5月
【写真詐欺】出会い系サイトやSNSなどで自らを美しく加工した写真で異性を騙すこと。
【豆腐メンタル】弱すぎるメンタルのこと。
【億り人】投資で1億円以上の資産を築いた人。
【回し車】ハムスターやハツカネズミなどの運動具。檻に取り付けた回転体で、動物が内側を走って回す。
【長財布】紙幣を折らずに収納できる長方形の財布。
【マウントを取る】相手よりも上の立ち位置を取り、相手に対して優位性を保つ・威圧的な態度を取ること。

6月
【空白恐怖症】自分の仕事がないときに、あたかも仕事をしているように見せるためにダミーの予定やフェイクの予定を入れるほど、自分の予定が空白な事を恐れること。
【キッチンリセット】使用後のキッチンを元のキレイな状態に戻し、新品の状態を保つこと。
【VAR】スポーツ競技や試合の判定に、録画記録やコンピューターの解析を用いる仕組み。ビデオアシスタントレフェリー制。
【フェアプレーポイント】あの日本が予選2位で通過できた、嘘のようなシステム。
【ツイパク】SNSのTwitterにおいて、他人のつぶやきを自らが発信者のようにつぶやくこと。ツイッターとパクるの合成語。
【まるっと】①丸みを帯びたさま。②まるごと。

7月
【推しメン】アイドルグループのなかで、最も好きなメンバーのこと。
【秘境駅】利用客が激減した駅のうち、道路など他の交通の便が悪く訪ねるのに時間がかかる駅。
【黒板アート】黒板にチョークなどを使って描いた絵で表現したアート。黒板のない普通の家ではできない。
【夫源病】定年退職などをきっかけに、夫の在宅時間が増えることによるストレスで、妻の心身に不調をきたすこと。
【子作り】夫婦間などで、子供をもうけること。また、そのための準備をすること。
【シャイニングマンデー】日曜日の夜まで遊び、月曜日は午後出勤することを推奨するため、経済産業省が検討している呼称。プレミアムフライデーが定着しないことへの二の矢。

8月
【危暑】危険な暑さ。
【スーパーボランティア】経験豊富で、リーダーとして現場のとりまとめをこなせるボランティア。
【リンクコーデ】複数人が、同じ製品のおそろいでなく、違う品だが色やデザインを合わせた衣服を着るコーディネート。
【ちぎりパン】むちむちの赤ちゃんの腕のこと。見た目がまるでちぎりパンに見えることから。
【ペスカタリアン】動物の肉を食べない人たちのこと。
【手入力】コンピューターで、コピーアンドペーストや自動入力などによらず、キーボードを用いて文字を入力すること。

9月
【じたハラ】時短ハラスメントの略。上司が、仕事が残っているにもかかわらず部下に残業を許可せず帰宅を促す圧力をかけること。
【顔バレ】俗に、インターネット上で、今まで隠していた顔が判明されること。
【スマートインターチェンジ】高速道路のサービスエリアなどに設置されたETC専用のインターチェンジ。
【いみふ】意味不明の略。
【シャツイン】パンツの中にシャツを入れるファッション。

【ミラーゲーム】試合をする両チームが同じフォーメーションで戦うこと。
【帰宅恐怖症】妻とのやりとりなどで疲れ、帰宅が億劫になり、仕事が終わってもまっすぐ家に帰れない症状。

10月
【卒婚】結婚の卒業。結婚という形式は維持しながらも、夫婦が互いに干渉せず、それぞれの人生をそれぞれに歩んで行く。
【介護脱毛】介護が必要になることに備えて、介護者の作業を減らすよう自らの陰毛などを剃っておくこと。
【横持ち】荷主から配送先への運送の過程で発生する中継地点への輸送。例えば荷主の製造工場から配送センターの倉庫への輸送など。
【Tリーグ】2018年10月24日に日本で開幕した卓球のリーグ。国内外の選手がリーグ戦で戦う。手をTの文字にするポーズが流行り始めている。
【縦読み】言葉遊びの一つ。横書きの文章を書く際に、特定の行(特に先頭の行)に用いる文字を定めておき、その行の文字を縦に読んでも文章や言葉として成立するように書いたもの。また、そのように読むこと。
【御前会議】企業などで、経営トップが臨席する会議。

11月
【多浪生】大学入試への浪人回数が多い受験生。
【姉活】女性が男性に対し、姉として資金援助を行う活動。血縁関係はない、異性の友人付き合いの一環。
【爆買い外交】優位な経済力を背景に、投資や大型契約をちらつかせて外交交渉を優位に運ぶこと。
【大谷翔平】1994年生まれのプロ野球選手、花巻東高校から北海道日本ハムファイターズに入団。投打の二刀流として活躍し、2018年ロサンゼルス・エンゼルスに移籍して新人王を獲得。
【ご飯論法】ご言い逃れ答弁の論法で、「朝ごはんを食べましたか?」という質問に「(朝、パンは食べたけど、ごはん=米飯は)食べていない」と答えるようなやり方。
【発信】電子メールのごとく、広く世間に知らせることを意味する。
【敬称略】氏名を表記する際に、略称を省くこと。また、その断りを入れる表記。≪補説≫敬称を省く点では「呼び捨て」と共通するが、敬称略は待遇表現ではない。文字数が限られている場合による措置で、その人に対して敬意を払わないということではない。
【シンデレラバスト】シンデレラサイズのバストの略。小さい胸のこと。

※本リリースでご紹介しているのは、一般の方による「投稿された語釈」です。これらがそのまま収録されるのではなく、編集部が新たに執筆陣に依頼し、今後の改訂時に『デジタル大辞泉』のデータとして正式に収録される予定です。なお、一部の新語は、今年8月改訂時に既に収録済み。大賞の【空白恐怖症】は12月改定時に収録されます。

■メインキャンペーン「大辞泉 あなたの言葉を辞書に載せよう。2018」とは

 言葉の意味や使い方は、時代とともに日々進化し、変化してゆきます。小学館の国語辞典『大辞泉』は、時とともに変わりゆく言葉、時が経過しても不変である言葉、そのどちらも日々とらえて更新し続けている「生きている」国語辞典です。
「あなたの言葉を辞書に載せよう。2018」は、【恋愛】【平成】【母】【父】【同窓会】【不倫】【老い】【時】【偽善】【ヤンキー】といった10の言葉のイメージ(意味)を皆様から広く募集し、年代や性別、人によって解釈が違う言葉の姿を、様々な角度から改めて捉え直してみようという試みです。本サイトでは、キャンペーン期間中に投稿いただいた全てのイメージが自由に閲覧できます。
    http://kotoba.daijisen.jp/

■これまでの「あなたの言葉を辞書に載せよう。」キャンペーンへの反響
「変わり続ける言葉を、捉え続ける、生きている国語辞典」を編集方針に、デジタル編集に特化した『大辞泉』の特徴を体感できる本キャンペーンは、過去5回のキャンペーンを通じて、計3万3,000作品を超える言葉のイメージ(意味)が寄せられました。そこから選ばれた優秀作・計451本が『大辞泉』デジタル版で公開されています。一般の方々が考えた独自の言葉のイメージ(意味)が、実際に「国語辞典」に掲載されるという革新性から、各メディアで大きな話題となりました。人気TV番組『笑っていいとも!』では、「国語辞典をアップデート 目指せ!言葉の達人」としてコーナー化され、板倉俊編集長が審査員として出演。タモリ・草彅剛・木下優樹菜ら出演者各氏の独創的な作品が、一般作品とともに『大辞泉』デジタル版に現在も掲載されています。また一昨年のキャンペーンでは、『大辞泉』に実際に採用された優秀作品の発表結果が朝日新聞全国版に掲載されるなど、回を追うごとに注目を集めています。

■『大辞泉』はネット&デジタル時代にマッチした“生きている国語辞典”
 新しい言葉の採録に積極的に取り組んでいる“生きている国語辞典”『大辞泉』のデジタル版データは、最新採録語数・約30万語(2018年11月現在)に達し、ネット辞書のなかでもナンバーワン。さらに毎年3回、毎回約2,000語の新語・新語釈を追加し定期更新しています。
 その先進性が評価され、コトバンク、goo辞書など国内主要ポータルサイトの辞書データとして採用されているほか、主要な電子辞書にも搭載されています。デジタル時代にマッチした国語辞典として、今後も日々生まれゆく新しい言葉をキャッチし、立項・アップデートしていきます。

■『大辞泉』公式ウェブサイトでも情報発信しています
“生きている国語辞典”『大辞泉』の知られざる特長、幅広い展開事例、関連する著名人のメッセージ、関連最新ニュースなどをご覧いただけます。『舟を編む』の小説家・三浦しをんさんからの特別メッセージも読めます!
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■『大辞泉』公式フェイスブックページで「ことば」の解説を毎日投稿しています!
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『大辞泉』公式ウェブサイト内のコーナー「大辞泉クイズ ことばの総泉挙」では、間違いやすい言葉の用例について毎日一問ずつクイズ形式で出題し、みなさんの言葉のセンスと知識に挑戦しています。楽しみながら「言葉の達人」を目指せるこのコーナーに、ぜひ一度遊びに来てください。
http://ssl.japanknowledge.jp/daijisen/index.php

情報提供元:PRワイヤー
記事名:「国語辞典『大辞泉』がいち早く今年の新語を発表!大賞は【空白恐怖症】!次点は【卒婚】と【ご飯論法】。