2日の香港市場は値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比355.84ポイント(1.23%)高の29248.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が154.84ポイント(1.35%)高の11609.02ポイントとそろって続伸している。「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数も2.2%高と続伸した。売買代金は2205億600万香港ドルとなっている(1日は2012億1900万香港ドル)。


内外環境の安定で投資家心理が上向く流れ。市場混乱の警戒感が薄らぐ中、昨夜の米株が急反発したことを好感した。中国で流動性ひっ迫懸念が後退したこともプラス。中国人民銀行(中央銀行)が朝方に実施した公開市場操作(レポ)では、リバースレポ取引により800億人民元が市中に供給されている。満期到来分との差引では、780億人民元の供給超だった。供給超は3営業日連続となる。人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は2日、前日に続き急低下し、約2週ぶりの水準に落ち着いた。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が9.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.5%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.4%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.4%高と上げが目立った。石薬ついては、上海証券取引所のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」上場の計画進展が刺激材料となっている。


セクター別では、自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、長城汽車(2333/HK)が7.3%、比亜迪(BYD:1211/HK)が7.0%、東風汽車集団(489/HK)が3.8%、広州汽車集団(2238/HK)が3.1%ずつ上昇した。そのほか、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が10.8%高、トラックメーカーの中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が7.8%高、自動車向け小型モーター世界大手の徳昌電機HD(ジョンソン・エレクトリック・ホールディングス:179/HK)が4.5%高と値を上げている(イ柴動力と中国重汽は上場来高値更新)。今年1月の大型トラック販売台数は約18万9000台に達し、前年同月比で62%増加。1月としては過去最多を更新したほか、昨年4月に記録した月次最多(19万1200台)に迫る数字となっている。


太陽光などエコ発電関連の銘柄群も急伸。保利協シン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が35.8%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が15.1%高、陽光能源HD(757/HK)が14.0%高、信義光能HD(968/HK)が4.9%高で取引を終えた。産業支援策の期待が根強い。また、太陽光発電素材メーカーの保利協キン能源は1日引け後、流動床法(FBR)による顆粒状シリコン(ペレット状シリコン)の新生産能力が稼働すると公表した。これにより、顆粒状シリコンの有効年産能力は6000→1万トンに約7割拡大する。


映画館・チケット販売やカジノなどレジャー銘柄もしっかり。猫眼娯楽(1896/HK)が3.5%高、阿里巴巴影業(アリババ・ピクチャーズ:1060/HK)が3.0%高、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が2.9%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が5.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.1%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%高で引けた。映画関連に関しては、春節期間中のチケット予約販売が好調だと伝わったことも材料視されている。


本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.81%高の3533.68ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。消費関連株、医薬品株、素材株、インフラ関連株、エネルギー株、ハイテク株なども買われてた。半面、金融株は安い。不動産株、公益株、運輸株も売られた。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元:FISCO
記事名:「2日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で続伸、石薬9.2%上昇