週明け2日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比352.59ポイント(1.46%)高の24460.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が176.32ポイント(1.81%)高の9936.56ポイントとそろって5日ぶりに反発した。売買代金は1161億9300万香港ドルに縮小している(10月30日は1517億2700万香港ドル)。


自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は先週10月30日、後場に下げ足を速め2.0%安と急落し、約3週半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国景気の持ち直しも意識される。週末10月31日に発表された10月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・公表)は51.4となり、前月実績(51.5)をやや下回ったものの、市場予想(51.3)は上回った。同時に発表された非製造業PMIは56.2となり、予想(56.0)以上に前月(55.9)から上昇。約7年ぶりの高水準を記録した。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が13.6%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.9%高、本土最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が3.9%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.8%高と上げが目立った。


セクター別では、中国の銀行が高い。上記した工商銀のほか、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が9.0%、中国農業銀行(1288/HK)が6.5%、招商銀行(3968/HK)が4.8%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が3.8%、中国建設銀行(939/HK)が3.6%、中国銀行(3988/HK)が3.3%、交通銀行(3328/HK)が2.9%ずつ上昇した。先週公表された大手行の決算では、1〜9月期の減益と不良債権比率の悪化が目立ったものの、7〜9月期では減益幅が縮小。業績の改善期待が高まった。


中国の自動車セクターも急伸。前記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が12.7%高、長城汽車(2333/HK)が5.4%高、広州汽車集団(2238/HK)が5.3%高と値を上げた(BYDは上場来高値)。


家電や小売など消費セクターも物色される。海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が7.3%高、TCL電子HD(1070/HK)が2.9%高、国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が3.5%高、海信家電集団(ハイセンス・ホーム・アプライアンシズ・グループ:921/HK)が2.9%高、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が2.2%高で取引を終えた。


このほか、決算動向を手がかりにした値動きでは、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が4.2%高。1〜9月期決算は0.7%増益にとどまったものの、7〜9月期では37.0%増益に伸びている。鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)も5.6%高。7〜9月期の業績は132.9%増益を達成した。


一方、本土市場は小反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.02%高の3225.12ポイントで取引を終えた。自動車株が高い。消費関連株、銀行株、公益株、インフラ関連株、素材株の一角なども買われた。半面、保険株は安い。医薬品株、運輸株、エネルギー株、証券株、ハイテク株の一角も売られた。

亜州リサーチ(株)

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情報提供元:FISCO
記事名:「2日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で5日ぶり反発、本土銀行セクターに買い