週明け5日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比551.96ポイント(2.08%)安の25934.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が142.85ポイント(1.34%)安の10544.92ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は924億5600万香港ドルに縮小している(2日の売買代金は1703億500万香港ドル)。

投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米10年債の利回り上昇、先週末の米株下落などを嫌気した。米中通商交渉を巡る動きも不透明。トランプ米大統領が2日午後、米中の貿易交渉を楽観する一方、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は早期の米中合意に否定的な意見を述べた。中国景気の先行き不安も改めて意識される。中国最大の商談会、「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」は4日に閉幕。10月15日からの約3週間で交わされた契約額は前年同期の実績を下回った。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が7.4%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.3%安、香港系不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.1%安と値下がり率上位に並んだ。

業種別では、ハイテク関連が安い。上記した瑞声科技のほかに、中国ICファウンドリーの華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が4.6%、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が4.3%、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.7%、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.5%ずつ下落した。瑞声科技と舜宇光学科技に関しては、両社が部品供給する米アップルの「iPhone」販売停滞がマイナス。アップルは製造委託先に発注規模を縮小した——などと報じられた。

セメントや鉄鋼など、景気動向に敏感な素材セクターもさえない。華潤水泥HD(1313/HK)が4.8%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.1%安、中国建材(3323/HK)が2.5%安、鞍鋼(347/HK)が4.6%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.8%安と値を下げた。

半面、太陽光発電の関連銘柄は高い。保利協シン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が18.8%、陽光能源HD(757/HK)が6.9%、カ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が3.2%ずつ上昇した。国家能源局などが2日に開催した「太陽エネルギー発電の第13次5カ年計画・中期評価座談会」では、少なくとも22年まで政策的な補助を廃止しない方針を確認したことが支援材料。さらに同座談会では、20年時点の目標引き上げも示唆された。

本土市場は5日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.41%安の2665.43ポイントで取引を終えた。時価総額上位の金融株が下げを主導する。消費関連株、医薬株、資源・素材株、運輸株、インフラ関連株なども売られた。

【亜州IR】

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情報提供元:FISCO
記事名:「5日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で4日ぶり反落、ソーラー発電関連は急伸