4日の日経平均は4日ぶりに反落。304.55円安の28341.95円(出来高概算13億4443万株)で取引を終えた。前日までの上昇で先週の調整分を埋めてきたこともあり、いったんは達成感が意識されたようである。米国市場においても先週の金融システム混乱の影響で急落した以前の水準を回復していることも、戻り一巡感が意識された。また、足元で値がさハイテク株の一角に弱い値動きが目立っていることが日経平均の重荷となる一方で、TOPIX型が相対的に底堅い値動きとなっていた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターではサービス、化学、機械、食料品、その他製品、金属製品が軟調な半面、証券、海運、ゴム製品、鉱業、石油石炭の強さが目立った。指数インパクトの大きいところでは決算評価からソニー<6758>が終日強含みの展開となったほか、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>が下支え。一方でファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、エムスリー<2413>、アドバンテ<6857>が重荷となり、5銘柄で日経平均を約168円下押す格好だった。

指数インパクトの大きい値がさのハイテク株の一角に対して利益確定の流れが続いており、これまで指数をけん引してきたグロース株への利益確定が意識される一方で、バリューシフトの動きが目立つようになっている。本日についても日経平均が1.06%の下落だったのに対して、TOPIXの下落率は0.32%にとどまっている。米国についても足元でクオリティ株の利益確定が目立っている一方で、経済回復への期待感からエネルギー株への見直しや金融株への物色がみられている。先週の金融システム混乱の影響で急落した以前の水準を回復したものの、投機的な資金による影響は引き続き警戒視されるため、クオリティ株に対する利益確定に対して、バイデン政権による追加経済対策への期待感からバリューシフトが意識されやすいところである。

物色としては決算を手掛かりとした日替わり物色が中心になりやすい。また、週末要因からオーバーウィークのポジションを積み上げる流れは考えづらいところであるため、動きの強い銘柄に、短期資金による値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。また、押し目買い意欲の強さは意識されており、バリュー株に対しては戻りを想定したポジションは取りやすいだろう。

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情報提供元:FISCO
記事名:「グロース株への利益確定が意識される一方で、バリューシフトの動きが目立つ【クロージング】