12日の日経平均は続伸。171.28円高の25520.88円(出来高概算13億4800万株)で取引を終えた。米国では新型コロナウイルス感染症の拡大が重荷となり、景気敏感株への買いが一服する一方で、物色シフトから足元で利益確定の売りに押されていたハイテク株へは買い戻しの動きが広がっていた。日本株市場も同様の流れとなり、指数インパクトの大きい値がさ株の一角がけん引する格好から買い先行で始まると、寄り付き直後に25587.96円まで上げ幅を広げる場面がみられた。その後はこう着感の強い相場展開となり、後場に入り下げに転じる場面がみられたが引けにかけて切り返す展開となっている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターではその他製品が2%を超える上昇となったほか、情報通信、精密機器、機械、食料品、電気機器、化学が堅調。半面、不動産、保険、空運、その他金融、鉄鋼、証券、鉱業が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、エムスリー<2413>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、東エレク<8035>が堅調。一方で電通グループ<4324>、塩野義<4507>が冴えない。

日経平均は一時下げに転じる場面がみられたが、概ね25500円を挟んでの高値圏での底堅い相場展開であった。急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されているほか、オプションSQを控えていることから25500円を固める動きとなっている。ただし、日経平均をけん引しているのが指数インパクトの大きい値がさの主力銘柄であり、全体としては決算などを手掛かりとした個別物色の流れといったところ。

米国の流れを受けてバリュー株へは利益確定の流れがみられたが、これによりTOPIXは小幅ながらもマイナスとなっており、NT倍率は(日経平均÷TOPIX)は14.79まで上昇し9日につけた高値に接近してきている。物色の流れは掴みづらいものの、海外勢が依然として日本株へのポジション比率は低いとみられており、グローバル対比でポジションを積み上げてくる可能性が考えられ、バリュー株の見直しを意識しつつもグロース株への物色は継続しそうである。また、明日はオプションSQとなるが、SQ値に抑えられる格好から調整する場面があったとしても、押し目買いの流れが強そうである。


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情報提供元:FISCO
記事名:「指数インパクトの大きい値がさの主力銘柄がけん引役【クロージング】