10日の日経平均は6営業日続伸。65.75円高の24905.59円(出来高概算20億6535万株)で取引を終えた。米国ではファイザーが開発中の新型コロナウイルス予防ワクチンの有効性が90%を超えるなど大きく前進したと伝わったことが好感され、ハイテク株から景気循環株へのシフトが強まった流れを引き継ぐ格好となった。ギャップスタートから25000円を回復して始まった日経平均は寄り付き直後に25279.94円まで上昇したが、その後はじりじりと上げ幅を縮める展開となり、後場半ばには24833.18円と下げに転じる場面がみられた。バリューシフトからマザーズ銘柄は大きく下げており、マザーズ指数の下落率は6%を超えている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは空運が19%を超える上昇となったほか、陸運、鉱業、不動産、鉄鋼、保険の強さが目立った。半面、その他製品、情報通信、精密機器が冴えない。指数インパクトの大きいところではリクルートHD<6098>、ファナック<6954>、アサヒ<2502>、資生堂<4911>、ヤマハ発<7272>が堅調。半面、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>、バンナムHD<7832>、ネクソン<3659>が弱く、上位5社で220円超、日経平均の重荷となった。

日経平均は25000円を回復した後は利食いに押された格好に映るが、先物のナイトセッションで一時25900円まで上昇していたことからみれば、1000円程度下げていることもあり、続伸ながらも弱含みに見えてしまうところ。ただし、11月入って2000円程度上昇していることから、過熱感が警戒されていただけに、ナイトセッションの上昇でいったんはピーク感も意識されていたであろう。また、マザーズ指数の弱さが目立っていたが、前日までの上昇で上値抵抗として意識されていた25日線を捉えており、これに跳ね返される格好となった。朝方は先物主導で下げる格好であり、仕掛け的な動きもあったであろう。

中小型株は一方向の需給に振らされやすい面があるため、米国のバリューシフトに加えて、テクニカル上の抵抗線に跳ね返されたことから、利益確定の流れが強まったようである。日経平均は25000円の攻防となり、ひとまず前日まで強まっていた買い戻し中心の流れは一巡したようである。今後はバリューシフトが継続するかを見極めつつ、グロース株の押し目を狙うスタンスになりそうである。中小型株については今週が決算ピークとなるため、決算通過後に改めて見直す流れといった展開になろう。


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情報提供元:FISCO
記事名:「バリューシフトが継続するかを見極めつつ、グロース株の押し目を狙うスタンスに【クロージング】