5日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。米大統領選は開票作業が進み、民主党のバイデン候補の勝利ならリスクオンのドル売りに振れやすい。また、連邦公開市場委員会(FOMC)はハト派姿勢を維持する公算で、ドル売りを支援しよう。

3日に行われた米大統領選の開票作業を見守る状況が続いている。共和党のトランプ氏とバイデン氏のどちらが勝利しても投開票の通過を受け株高に振れやすいため、前日はユーロ・ドルが1.17ドル半ばに浮上し、ドル・円は104円台で底堅い値動きとなった。本日アジア市場もその流れを受け継ぎ、株高を手がかりにドルや円がやや売られる展開。足元ではバイデン氏の勝利が市場のメーンシナリオで、想定通りの結果となればリスクオンのムードが広がりそうだ。ただ、投票結果を見極めようと、ドルと円の売りは抑制された。

この後の海外市場では、金融政策もテーマとなる。英中銀は金融政策委員会(MPC)で追加的な金融緩和が一部で予想されるほか、マイナス金利導入への思惑でポンド売りに振れればドルをサポートしよう。一方、連邦準備制度理事会(FRB)は4-5日のFOMCでの討議を踏まえ、政策金利を据え置く公算。2023年までは実質ゼロ金利の方針を堅持するとみられ、ドルの買いづらい展開が見込まれる。また、米大統領選の開票作業が進みバイデン氏の勝利が確定すれば世界的な株高に振れ、ドルはリスクオンの売りが優勢となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・10月建設業PMI(予想:55.0、9月:56.8)
・19:00 ユーロ圏・9月小売売上高(前月比予想:-1.5%、8月:+4.4%)
・19:00 欧州委員会経済見通し
・21:00 英中銀金融政策委員会が政策金利発表(0.10%に据え置き予想)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:73.5万件、前回:75.1万件)
・22:30 米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+5.6%、4-6月期:+10.1%)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は0.00-0.25%に据え置き予想)
・04:30 パウエル米FRB議長会見



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情報提供元:FISCO
記事名:「欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米国の大統領選や金融政策受けドル売りも