■NY株式:NYダウ582ドル安、大規模経済支援策の交渉難航

米国株式相場は続落。ダウ平均は582.05ドル安の18591.93ドル、ナスダックは18.85ポイント安の6860.67ポイントで取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を無制限に実施する意向を表明するとともに、企業や行政機関支援する貸出計画を発表したことが好感され、「リミットダウン」となっていた先物は一時上昇した。しかし、寄り付きから大規模経済援策を巡る共和党と民主党の話し合いが難航していることを嫌気して、売りに再び転じた。民主党のシューマー上院院内総務による発言を受けて、一時は支援策成立の期待感から下げ幅を縮小する局面もあったが、2回目の採決でも動議可決にいたらず失望感から軟調推移となった。セクター別では銀行や耐久消費財・アパレルの下落が目立った一方で、半導体・同製造装置や小売りは上昇。

ソフトウェア大手のアップル(AAPL)は、新型コロナウイルスにより深刻な需要減少に直面すると、一部アナリストが同社の目標株価引き下げたことが嫌気され下落。小売りのコールズ(KSS)は、格付け会社S&Pよる同社の信用格付けや見通し引き下げが嫌気され下落した。一方で、ボーイング社(BA)はゴールドマンサックスの投資判断引き上げが好感され上昇。デルタ航空(DAL)やユナイテッド航空(UAL)は政府支援への期待から上昇した。テレビ会議システムのズーム(ZM)も堅調推移。

主要株式指数は下落しているものの、投資家の恐怖感を表すとされる変動率(VIX)指数は3営業日連続で低下傾向にあり、短期的な底打ちを期待する見方が広がりつつある。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円83銭まで下落後、111円59銭まで上昇して引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が無制限の資産購入や企業や州政府、地方自治体の流動性を支援する計画を発表し、金利先安感にドル売りが強まったのち、米国政府の経済支援策の成立を期待する動きにドル買い・円売りが再燃。

ユーロ・ドルは、1.0684ドルから1.0828ドルまで上昇して引けた。予想を上回ったユーロ圏3月消費者信頼感指数速報値でユーロ買いが強まった。ユーロ・円は118円23銭から119円94銭まで上昇。ポンド・ドルは1.1675ドルから1.1447ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9883フランから0.9790フランまで下落した。


■NY原油:反発で23.36ドル、投機的な売りは抑制される

NY原油先物5月限は反発(NYMEX原油5月限終値:23.36 ↑0.73)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.73ドルの1バレル=23.36ドルで取引を終えた。取引レンジは20.80ドル−24.07ドル。株安を警戒した売りが観測されたが、米国政府による戦略的備蓄増加の思惑や、米国政府による市場介入の可能性があることから、投機的な売りは抑制されていたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  18.08ドル   -1.59ドル(-8.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.81ドル   -1.86ドル(-6.27%)
ゴールドマン・サックス(GS)134.97ドル  -3.44ドル(-2.49%)
インテル(INTC)        49.58ドル   +3.75ドル(+8.18%)
アップル(AAPL)        224.37ドル  -4.87ドル(-2.12%)
アルファベット(GOOG)    1056.62ドル -15.70ドル(-1.46%)
フェイスブック(FB)     148.10ドル  -1.63ドル(-1.09%)
キャタピラー(CAT)      91.85ドル   -3.65ドル(-3.82%)
アルコア(AA)         5.67ドル   +0.19ドル(+3.47%)
ウォルマート(WMT)      114.28ドル  +0.31ドル(+0.27%)
スプリント(S)         7.63ドル   +0.13ドル(+1.73%)



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情報提供元:FISCO
記事名:「23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ582ドル安、大規模経済支援策の交渉難航