23日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前週末に弱含んだユーロなど主要通貨の買戻しで、ドルは下押しされる見通し。ただ、新型コロナウイルスの被害拡大で市場の混乱は続き、ドル買いの地合いに変わりはなさそうだ。

新型コロナの被害状況を手がかりとした相場展開が続く。米ニューヨーク州は感染拡大を阻止するため、州内の全事業者に対し雇用者の出勤禁止を義務付ける措置を決めた。20日のNY株式市場で先行きへの懸念からリスク資産が売られ、ドルは買い再開で対円では一時111円半ばに浮上。ただ、週明けアジア市場では早朝の取引でそうした流れが受け継がれたが、その後利益確定売りに押されドルは110円を割り込んだ。前週末に対ドルで大きく下げたユーロやポンドなど主要通貨の買戻しも、ドルの下げを後押しした。

この後の海外市場では、米トランプ政権による大型の経済対策の行方が注目される。関連法案自体は1兆ドルあまりの予算規模で、追加融資が加わることにより経済効果は2兆ドル程度とみられている。今後は議会との合意が焦点となる。もっとも、政府や連邦準備制度理事会(FRB)の措置による効果は長続きせず、今回もすぐに消化される可能性がある。米株式先物の大幅安で今晩の取引でも市場の混乱は続くとみられ、流動性の観点からドルに資金が流入しやすい。ドル・円は利益確定売りに押されるものの、上昇基調は維持しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・2月シカゴ連銀全米活動指数(1月:-0.25)
・24:00 ユーロ圏・3月消費者信頼感指数速報値(2月:-6.6)


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情報提供元:FISCO
記事名:「欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、市場の混乱でドル買い需要は継続