4日のドル・円相場は、東京市場では113円66銭から113円04銭まで下落。欧米市場でドルは一時112円58銭まで続落し、112円78銭で取引を終えた。

本日5日のドル・円は、主に112円台後半で推移か。米国株式の大幅下落や米長期金利の低下を意識して、目先的にドルは伸び悩む可能性がある。

米国株式の大幅下落を受けて4日の米長期債利回りはさらに低下した。5年債の利回り水準は2年債と3年債の利回り水準を若干下回っており、債券イールドカーブ(利回り曲線)の平坦化(各年限間の利回り格差)が進行している。報道によると、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は記者団に対し、「さらなる漸進的な引き上げが目標達成を促進する上で最善」との見方を伝えた。同総裁は「経済は力強いペースで成長を続ける」と予想しており、賃金の伸びは加速の兆候を示していると指摘している。インフレ率については2%を若干上回る水準に上昇すると予想している。

ニューヨーク連銀総裁の発言は金融市場に影響を与えることが少なくない。ウィリアムズ総裁の発言を受けて2019年前半における米利上げ停止の思惑はやや後退したようだ。ただ、米中貿易協議の難航が予想されており、米中貿易摩擦の早期解消に対する懐疑的な見方もあることから、米長期金利がすみやかに上昇する可能性は低いとの声も聞かれている。米長期金利の伸び悩みはドル上昇を妨げる一因となり得る。


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情報提供元:FISCO
記事名:「今日の為替市場ポイント:米国株式の大幅下落などを意識してドルは伸び悩む可能性