日経平均は大幅に反落。538.71円安の22036.05円(出来高概算15億5000万株)で取引を終えた。3日の米国市場が上昇をみせていたが、前日の米株先物の上昇を背景に、織り込み済みの感はあった。しかし、利益確定から小幅な下げは想定されていたが、後場半ばから下げ幅を拡大させており、結果的にはイレギュラー的な下げとなった。足元で買いを入れていた海外ヘッジファンドが利益確定に動いたほか、米中の貿易交渉や欧州政治の先行き不透明感などがくすぶるなかで海外勢の持ち高調整の売りが膨らんだとの声が聞かれていた。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1900を超えており、全体の9割を占めている。セクターでは東証33業種全てが下げており、昨日上昇が目立っていた海運が下落率トップとなったほか、石油石炭、建設、ガラス土石、その他製品、その他金融、サービス、証券、陸運、卸売の弱さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>の下げが重石となっている。

日経平均は前日の米中首脳会談の結果受けた上昇分を倍返しで打ち消している。米長期金利が低下しているのを受けて、為替市場で円高・ドル安が進行。先物にも売りが出たことがインデックス売りにつながった格好であろう。グローベックスの米株先物が200ドル超の下げで推移していたことも不安心理を高める一因になった。

日経平均は一気に25日線レベルまで下げており、同線で踏ん張りをみせられるかが注目されることになろう。一目均衡表では結果的には雲上限に跳ね返される格好から一気に雲下限を割り込んでいる。転換線、基準線レベルまで下げてきており、テクニカル面ではスピード調整からの反転が意識されるところである。また、日経平均の500円を超える下落影響から新興市場も下げに転じているが、マザーズ指数は1000ptをキープし、5日線処での踏ん張りをみせた。JASDAQ平均は0.28%安と小幅な下げにとどまっており、相対的に中小型株の底堅さが意識されている。

米国では5日が休場となるため明日のフローは限られるだろう。米雇用統計など重要指標が相次ぐほか、翌週にはメジャーSQも控えていることから、引き続き海外勢のフローは膨らみづらいだろう。そのため、年末高を意識した個人主体による中小型株物色が中心になりやすい需給状況だろう。


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情報提供元:FISCO
記事名:「中小型株物色が中心になりやすい需給状況【クロージング】