8日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米中間選挙はほぼ市場の予想通りの結果となり、無難通過によるドル買いは継続。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ姿勢維持で買い余地はあるが、114円台はドル売り圧力が観測され、上昇は限定的となりそうだ。

6日に行われた米中間選挙は、民主党の下院勝利という市場の基本シナリオに沿った結果となり、開票結果を消化する形でドルが買い戻された。議会には「ねじれ」が生じるものの、共和党の上院での議席増見通しでトランプ大統領の弾劾裁判(罷免)が実質困難になったことも、安堵の円売りを誘発。NY市場では、大幅な株高や長期金利の上昇を手がかりにドル買いが強まった。本日のアジア市場でもその流れは受け継がれ、日経平均株価は堅調地合となり、それを背景に円売りが続き、ドル・円は113円70銭台に水準を切り上げている。

今晩は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される。FRBは政策金利の据え置きを決定する公算。ただ、CMEグループが算出するFedウォッチでは12月利上げの織り込み余地があり、FOMC終了後の声明で引き締め継続に前向きな見解が示され、ドル・円は114円台を目指す展開となりそうだ。とはいえ、114円台の水準で昨年は何度も上昇を阻止されており、市場では上値抵抗の水準として意識されている。10月4日は114円55銭で上昇を抑えられた。

また、これまでトランプ大統領が利上げ批判などによりドル高をけん制した水準でもあり、積極的なドル買いは手控えられよう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 欧州委員会が経済見通し発表
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.3万件、前回:21.4万件)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は2.00-2.25%に据え置き予想)

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情報提供元:FISCO
記事名:「欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米利上げ方針継続も114円台にドル売り圧力