7日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い展開を予想する。米中間選挙で下院は民主党の多数派奪還によりトランプ政策加速への期待後退からドル売り先行の見通し。ただ、上院は共和党が過半数を守り、最悪のケース回避の見方からドル買い戻しも見込まれる。

今回の米国の中間選挙は上院100議席の3分の1、下院435議席の争いとなり、日本時間7日午後においては、上院は共和党が51議席以上を獲得する見込みで過半数を維持。一方、下院は民主党の過半数奪還が確実との見方になっている。米議会では今後、民主党が下院でトランプ政権への対決姿勢を強める見通しで、ロシア疑惑などの問題が蒸し返されるだろう。そのため、今後議論が見込まれるインフラ投資などの政策は後回しにされ、景気拡大はスピードダウンの可能性があろう。

今晩の海外市場では民主党の下院における勢力拡大が嫌気され、株価下落と長期金利の低下を手がかりにドル売りが先行しそうだ。ただ、共和党が上院で多数派を維持しており、少なくともトランプ大統領の弾劾裁判(罷免)は回避される状況で、ドル売りはそれほど強まらない見通し。また、今日と明日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針の姿勢が見込まれており、ドル売りは限定的となろう。
(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・10月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.8%、9月:-1.4%)
・19:00 ユーロ圏・9月小売売上高(前月比予想:+0.1%、8月:-0.2%)
・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-2.5%)
・03:00 米財務省30年債入札(190億ドル)
・05:00 NZ準備銀行が政策金利発表(1.75%に据え置き予想)
・05:00 米・9月消費者信用残高(予想:+150.00億ドル、8月:+200.78億ドル)
・米連邦公開市場委員会(FOMC)(8日まで)

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情報提供元:FISCO
記事名:「欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、米議会ねじれも影響は限定的