■NY株式:NYダウは831ドル安、米中関係への懸念広がる

米国株式相場は下落。ダウ平均は831.83ドル安の25598.74、ナスダックは315.97ポイント安の7422.05で取引を終了した。米長期金利の上昇を嫌気し、売りが先行。ムニューシン財務長官が人民元の下落について中国政府による為替操作を調査する方針を示したことで、米中関係悪化への警戒感が広がり、終日軟調推移となり、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。ダウは830ドルを超す大幅下落となった。セクター別では全面安となり、特に耐久消費財・アパレルやソフトウェア・サービスの下落が目立った。

小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は、破産申請の準備を進めていることが明らかとなり大幅下落。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)、検索大手のアルファベット(GOOGL)、ネット小売のアマゾン(AMZN)はバークレイズのアナリストが7-9月期決算の不振を予想し軒並み下落。中国での売上比率の大きい航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)が軟調推移となった。

大型ハリケーン「マイケル」がフロリダ州に上陸し、「フローレンス」の被害が残るサウスカロライナやノースカロライナ州などを通過することが予想される。損害保険のAIG(AIG)やチャブ(CB)は、保険金支払い等による業績悪化懸念から下落している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米国株の大幅下落を意識してリスク回避のドル売り強まる

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円27銭から112円26銭まで下落して112円30銭で引けた。金利高を警戒した株安を嫌いリスク回避の円買いや米債利回りの低下でドル売りが加速した。ユーロ・ドルは、1.1488ドルから1.1545ドルまで上昇して1.1517ドルで引けた。英国と欧州連合(EU)の離脱協議の進展を好感したユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、130円50銭から129円30銭まで下落。リスク回避の円買いが加速した。ポンド・ドルは、1.3146ドルから1.3216ドルまで上昇。英国と欧州連合(EU)が離脱条件で近く合意するとの期待を受けたポンド買いが継続した。ドル・スイスは、0.9933フランから0.9896フランまで下落した。


■NY原油:反落で73.17ドル、米EIAが米国内における原油生産増加を予想

NY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:73.17 ↓1.79)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比−1.79ドルの73.17ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時72.38ドルまで売られた。ハリケーン接近を警戒した買いが観測されたが、米エネルギー情報局(EIA)が米国内の原油生産増加の見通しを発表したことから、需給ひっ迫の思惑は後退した。米国株の大幅下落も売り材料となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.24ドル   -0.74ドル(-2.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.62ドル   -1.54ドル(-3.34%)
ゴールドマン・サックス(GS)214.89ドル  -8.02ドル(-3.60%)
インテル(INTC)        44.80ドル   -1.75ドル(-3.76%)
アップル(AAPL)        216.36ドル  -10.51ドル(-4.63%)
アルファベット(GOOG)    1081.22ドル -57.60ドル(-5.06%)
フェイスブック(FB)     151.38ドル  -6.52ドル(-4.13%)
キャタピラー(CAT)      143.72ドル  -5.74ドル(-3.84%)
アルコア(AA)         36.06ドル   -1.58ドル(-4.20%)
ウォルマート(WMT)      95.76ドル   -1.32ドル(-1.36%)
スプリント(S)         6.23ドル   -0.21ドル(-3.26%)






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情報提供元:FISCO
記事名:「10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは831ドル安、米中関係への懸念広がる