10日の日経平均は小幅ながら5営業日ぶりに反発。36.65円高の23506.04円(出来高概算13億4000万株)で取引を終えた。前日に東証システム障害による影響が嫌気され大きく下落した自律反発の展開となった。また、朝方発表された8月の機械受注統計で、製造業、非製造業ともに受注が伸びたことなども安心材料につながった。ただし、寄り付き直後につけた23589.38円を高値にその後は弱含みの展開となり、後場寄り付き直後には23373.54円まで売られる局面もみられた。大引けにかけては切り返しをみせており、23500円を回復している。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。セクターでは鉱業、水産農林、その他金融、電力ガス、保険、石油石炭、陸運、小売がしっかり。半面、化学、パルプ紙、情報通信、輸送用機器、鉄鋼、電気機器が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ユニファミマ<8028>がけん引する一方で、ソフトバンクG<9984>が5%を超える下落となり、上値の重石となっている。

一時売り込まれる局面もみられたが、全体としては底堅さが意識されており、日経平均は25日線を支持線とした値動きをみせた。今後本格化する決算を前に引け後には安川電<6506>の決算を控えており、市場の期待感は強くないと考えられるが、今後の決算に対するコンセンサスにも繋がるため、これを見極めたいとのムードもあった。また、指数インパクトの大きいソフトバンクGの下げが不安要因となったが、それ以上にテリロジー<3356>がストップ安となったことが個人主体の需給懸念につながった面もあろう。テリロジーは長期的な上昇で過熱感があり、それ故に警戒もされていたが、20%を超える急落によって一気に不安感が他の中小型株に波及した格好となった。

とはいえ、決算評価など個別では堅調な値動きをみせている銘柄も少なくない。超低位株での値幅取りは割り切りスタンスであろうが、決算を手掛かりとした個別対応のほか、好業績ながらも足元の地合い悪化で大きく売り込まれた銘柄などには、自律反発狙いの押し目拾いも意識されてこよう。

<AK>

情報提供元:FISCO
記事名:「安川電の決算でセンチメントを見極め【クロージング】