5日の日本株市場は、米中貿易摩擦と米景気後退懸念を背景に波乱含みの相場展開になりそうだ。4日の米国市場ではNYダウが一時800ドルを超す下落となった。米中貿易交渉の進展に懐疑的な見方が広がったほか、米国債イールドカーブ(長短金利差)が逆転したことから、米経済の景気後退への警戒感が強まった。ナスダックも280ptを超える大幅下落となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比460円安の21610円。円相場は1ドル112円70銭台と円高に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、インデックスに絡んだ売りからギャップ・ダウンでのスタートとなる。昨日の段階で日経平均は2%を超える下げとなり、海外市場の下落はある程度織り込んでいるとみられたが、直近のリバウンドに対するハシゴを外される格好になりそうだ。一気に直近安値水準までの下げが予想されることになるが、2営業日で1000円程度下げてくるため、損失覚悟の売りも膨らみそうである。

 一方で、5日の米国市場はジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の死去を受け、「国民追悼の日」として休場となる。海外勢のフローは限られていることもあり、昨日の先回り的な売りによって一巡感も意識されるところ。そのため、ギャップ・ダウンで大きく下げた後は、次第に下値の堅さが意識されてくる可能性がある。

 また、昨日は日経平均の500円を超える下落影響から新興市場も下げに転じているが、マザーズ指数は1000ptをキープし、5日線処での踏ん張りをみせた。JASDAQ平均は0.28%安と小幅な下げにとどまっており、相対的に中小型株の底堅さが意識されている。さすがに海外株安の影響を受けるであろうが、米国では雇用統計など重要指標が相次ぐほか、翌週にはメジャーSQも控えていることから、引き続き海外勢のフローは膨らみづらいだろう。そのため、年末高を意識した個人主体による中小型株物色が中心になりやすい需給状況になると考えられる。売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。
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情報提供元:FISCO
記事名:「波乱の中、中小型株の底堅さを見極め