本日のマザーズ指数は大幅に反落した。前日の米国株式市場では、コロナウイルス感染者数が減少したほか追加経済対策の実現に向けた手続きが進展するとの見方も後押しし、堅調に推移したが、長期金利の上昇が警戒され上値は抑制された。こうした流れを受けて、前日まで4日続伸し再び1300pt台まで上昇していたマザーズ指数は利益確定売りが先行した。東証1部の主力株にも利食い売りが先行したが、景気改善傾向を示して米長期金利のほか、バルチック海運指数や資源価格も上昇しており、国内でも本日から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まるということもあって、景気敏感株などでは大きく買われるものもあった。一方、バリュエーションの許容度を下げる長期金利の上昇は指標面での割高感を伴うグロース(成長)株などにはマイナス要因で、成長期待の高い新興株が集まるマザーズ指数には下押し要因となった。日経平均やTOPIX(東証株価指数)が後半下げ渋る動きを見せた一方で、金利上昇を見極めたいとする様子見ムードは強く、高バリュエーションの新興株から成るマザーズ指数はむしろ下げ幅を拡げる動きが続き、終日軟調推移となった。なお、売買代金は概算で2583.20億円。騰落数は値上がり銘柄数180、値下がり銘柄数155、変わらずが7となった。
 個別では、前日ストップ高となった直近IPOのENECHANGE<4169>が11%安と値下がり率トップになった。時価総額上位では、前日まで上場来高値を更新していたメルカリ<
4385>やフリー<4478>が揃って7%安と大きく利食い売りに押されたほか、先日の決算を機に成長鈍化が嫌気されたAIinside<4488>や、電子署名市場での競争激化が警戒されたとの声も聞かれた弁護士ドットコム<6027>も大幅安に。また、ラクス<3923>やBASE<4477>も軟調だった。直近IPOでは、上述のENECHANGEのほか、今期見通しが保守的ながらも物足らなさを感じさせたヤプリ<4168>が引き続き売りに押され8%安となった。そのほか、プロパティDBK<4389>、インパクト<6067>、ジモティー<7082>などが下落率上位に顔を出した。一方、半導体レーザー技術のスタートアップ企業として注目度が高い直近IPOのQDレーザ<6613>が5%高の上昇で売買代金トップに躍り出た。
値上がり率ランキング上位ではFFJ<7092>が、ワクチン普及によりジム利用者が回復するとの思惑からか19%高の上昇となった。時価総額上位では多くの銘柄が下落している中、アンジェス<4563>が3%高、直近IPOのウェルスナビ<7342>も3%高とそれぞれ大きく上昇した。そのほか、NEC<6701>と業務提携したことが材料視されたライトアップ
<6580>は13%の大幅高となり、ワクチン接種開始による将来的な需要回復を見越して旅工房<6548>やHANATOUR<6561>などの旅行関連株も値上がり率上位に顔を出した。
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情報提供元:FISCO
記事名:「マザーズ指数は大幅反落、米長期金利の上昇など背景に利食い売り優勢、値下がり率トップはENECHANGE