一般社団法人組込みシステム技術協会(略称JASA)は本日、11月14日(水)より3日間、パシフィコ横浜で開催する組込み・IoT技術の総合展「Embedded Technology 2018 / IoT Technology 2018」の出展社を対象とした「ET/IoT Technology 2018アワード」の受賞社が決定したことを発表します。

本アワードは、組込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する、優れた組込み技術や製品、ソリューション、サービスに対し表彰するものです。出展社より応募された61件(前回49件)からアワード審査会の厳選なる審査により、優秀賞4社、JASA特別賞1社、新設したスタートアップ部門優秀賞2社を選定しました。受賞社及び寸評は下記の通りです。

受賞した技術・ソリューションは会期中、各出展社ブースで展示紹介されます。また会期2日目の15日(木)には、14:45より展示会場内メインステージにてアワード受賞者プレゼンテーション、16:15より同ステージにて授賞式を行います。

ET/IoT TechnologyアワードおよびJASA特別賞の受賞社および寸評

◆Embedded Technology優秀賞

NEC (ブースNo:C-63)
「センサを印刷する!超解像度感圧センサ技術」
あらゆる場所でヒト・モノの状態・動きを2次元で高速に検知
[寸評]
高解像度・高フレームレートのシート状感圧センサーを、印刷技術によって低コストで製造する技術。シート全体をスキャンすることで、圧力が加えられた位置や圧力の変化を2次元で検知できる。審査委員会は、シート状で曲面にも設置でき応用範囲が広い点や、センサーのサイズが1.2mmと小さく、センサーの密度が10cm2当たり5900個と高い点を評価した。ヒトやモノの状態と動きを検知するアプリケーションで、カメラを補完する役割を期待する意見も出た。

◆Edge Technology優秀賞

LeapMind株式会社 (ブースNo:D-01)
「DeLTA-Family」
組込みDeep Learningのビジネス導入を支援するトータルソリューション
[寸評]
深層学習(Deep Learning)で作成したモデルを圧縮しFPGAに実装することで、エッジデバイスでの推論実行を可能にするソリューション。全体がパッケージ化されており、組込みシステムに展開する敷居が低い。審査委員会は、応答速度や精度、セキュリティなどの観点からエッジデバイスでのAI処理が重要視されている現状にマッチした提案である点を評価した。ユーザーの課題解決に向けた共同研究事業、サービスの導入支援、運用サポートまでを提案する点が目新しいとの意見も出た。

◆IoT Technology優秀賞

富士通株式会社 (ブースNo:D-04)
「FUJITSU IoT Solution Battery-free Beacon PulsarGum(パルサーガム)」
電池交換要らずの柔らかい薄型ビーコン
[寸評]
ガム状の形状で、曲面にも設置できるビーコン。太陽光・照明光で動作する。シリコンゴムで覆っているので屋外にも設置可能。ビーコン信号を受信する機器と組み合わせることで、ヒトの動線管理やナビゲーションなどに使える。審査委員会は、両面テープを貼るだけで平面でも曲面でも設置できる点や、3gと軽量かつガム状の形状(19mm x 72mm x 3mm)は、ビーコンのIoT分野での活用範囲を広げるものと評価した。利用シーンが想像でき、実用性の高さに注目する意見も出た。

アルプス電気株式会社・株式会社NTTデータ経営研究所 (ブースNo:B-18)
「局所集中型低消費電力無線通信技術」
通常無線の1/1000電力で高速セキュア通信が可能に
[寸評]
1m程度なら電池なしでセンサーデータの伝送ができ、密集してセンシングが必要な橋梁の結合部や締結部の老朽化や劣化の検知を可能にする技術。交信距離5~10mの場合の消費電力は通常の1/1000と小さい。併せて、暗号化データを効率よく送受信するプロトコルを開発した。審査委員会は、インフラの老朽化対策が社会的に喫緊の課題となっている現状に則した提案である点を評価した。セキュリティと低消費電力の両立を必要とする応用分野への展開を期待する意見も出た。

◆スタートアップ優秀賞

株式会社シード (ブースNo:D-02)
「Smart Parking(スマートパーキング)」
IoTカラーコーンを置くだけで1台から無料でコインパーキング
[寸評]
ビーコン、スマホ、カラーコーンを組み合わせて、空いた土地や駐車場を初期投資ゼロで“コインパーキング”にする駐車場シェアリング・ソリューション。ビーコンを設置したカラーコーンを駐車場に置き、利用者はカラーコーンにスマホをかざすだけで入庫、出庫、決済が可能である。審査委員会は、駐車場版UBERともいえる着眼点、特許を押さえている点、IoTのアプリケーションとしての斬新性を評価した。

株式会社ロビット (ブースNo:D-02)
「AI技術を活用した外観検査ロボット『TESRAY』」
ロボット・AI・照明技術を組み合わせた外観検査ソリューション
[寸評]
AIで位置決め精度を高めた外観検査専用ロボット、AI技術を使った画像処理、および照明技術を組み合わせて、表面塗装時の異物混入や深さ50μm以下の微細な傷といった外観の異常を検出する技術。自動車部品工場や食品工場が主なターゲット。製造業における人手不足の解消などに向ける。審査委員会は、ターゲットを明確にして精度を高めている点や、製造現場の問題点を的確に捉えて工夫している点を評価した。

◆JASA特別賞

STARWING Technology Co.
「SiPS - Centimeter Level Indoor Positioning System」
センチメートル単位で測位可能なBluetooth室内測位技術

・審査員一覧(敬称略)
審査委員長/山田 敏行 ETカンファレンス委員会 委員長
副審査員長/横田 英史 日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ 主席研究員
審査員/
立本 博文 筑波大学大学院 ビジネス科学研究科 教授
松島 克守 一般社団法人俯瞰工学研究所 代表理事
小澤 拓治 CQ 出版社 取締役
中山 俊一 テクニカル・ライター / EJoint 代表
西坂 真人 アイティメディア株式会社 プロフェッショナル・メディア事業本部 ST編集統括部 統括部長
大橋 太郎 電波新聞
白坂 成功 IoTイノベーションチャレンジ2018 実行委員長
星 光行  ETロボコン本部実行委員長 / 株式会社ジェイテック
片岡 晃  独立行政法人情報処理推進機構 社会基盤センター センター長

スタートアップ部門最終審査委員
進藤 智則 株式会社日経BP 日経Robotics編集長 (兼) 日経xTECH副編集長
枝 洋樹  株式会社デジタルガレージ 執行役員

以 上

■本展に関する一般方からの問い合わせ先
ET/IoT Technology事務局(株式会社JTBコミュニケーションデザイン)
TEL:03-5657-0756 Email:etinfo@jasa.or.jp

情報提供元:Dream News
記事名:「ET/IoT Technology 2018アワードが決定 NEC、LeapMind、富士通、アルプス電気/NTTデータ経営研究所が受賞 新設スタートアップ部門はシード、ロビットの2社