スイス・ラーヘン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オクタファルマは、第III相ProDERM試験の最終結果が米国リウマチ学会(ACR)コンバージェンス2020仮想大会で報告されることを発表します。ProDERM試験では、皮膚筋炎患者を対象に、静注用免疫グロブリン(IVIg)であるオクタガム(octagam®)10%の長期的な有効性・忍容性・安全性を評価しました。


  • 試験の主要評価項目が達成され、オクタガム10%群はプラセボ群と比較して奏功者の割合が有意に高かった(78.7%対43.8%、p=0.0008)。
  • オクタガム10%群では、本試験の第1期間における奏功が、非盲検延長期間まで、すべての有効性評価項目で維持された。
  • 有害事象の大部分は軽度であり、オクタガム10%はこの皮膚筋炎の患者集団で忍容性が一般的に良好であった。•

皮膚筋炎は原因不明の希少な全身性自己免疫疾患であり、筋肉もしくは皮膚または両者、その他の臓器を標的としています。患者は、皮膚の発疹、筋力低下につながる慢性筋炎を患い、10年生存率は約50%となっています1。皮膚筋炎で実績のある承認済み療法はありませんが、一部の患者は適応外使用のIVIG療法2を受けているものの、これらの患者集団におけるIVIGの大規模なランダム化プラセボ対照試験のデータが不足しています。米国食品医薬品局(FDA)は2017年5月に、皮膚筋炎患者を治療するためのオクタガム10%を希少疾病用医薬品に指定する承認をオクタファルマに与えました。

ProDERM試験は、皮膚筋炎治療用のIVIgを評価するための初のピボタルランダム化臨床試験でした。最初の16週間の二重盲検プラセボ対照期間では、患者が4週間ごとに高用量オクタガム10%(2g/kg)またはプラセボのいずれかの投与を受けるようにランダム割り付けされました。その後の非盲検延長期間では、すべての患者がさらに24週間にわたり4週間ごとにオクタガム10%の投与を受けました(最初の16週間にオクタガム10%を投与されている間に臨床的悪化を示した患者を除く)。主要評価項目は、16週目で治療に奏功(2016年のACR/欧州リウマチ学会(EULAR)筋炎奏功基準の総合改善スコア(TIS)で20ポイント以上の改善と定義)した患者の割合としました3。TISは、筋炎評価項目6種のコアセット、すなわち徒手筋力テスト、医師総合疾患活動性評価、患者総合疾患活動性評価、健康状態質問票、筋肉酵素活動、筋肉外疾患活動性評価に基づいています。

本試験では、10カ国の36施設から95人の患者を組み入れました。ProDERM試験運営委員会の委員を務めるRohit Aggarwal医師(ピッツバーグ大学、MD MS)は、「ProDERM試験のデザインは、患者さんの容体が悪化した場合に治療を切り替えられるようにするものとなっており、このような希少疾患で数多くの患者さんを募集することが容易にできました。以前の小規模な試験と比べて、本試験の患者集団はかなり大規模であるため、特に本疾患の非常に不均一な特性からして、結果は診療現場にはるかによく適用できます」と述べています。

16週目において、オクタガム10%の投与を受けた患者の78.7%(37/47)が奏功したのに対して、プラセボの投与を受けた患者での奏功者は43.8%(21/48)でした。主要評価項目の支持解析から、16週目の平均TISはオクタガム10%群(47.7)がプラセボ群(21.3、p<0.0001)と比較して有意に高いことが示されました。40週目で非盲検延長期間が終了するまでに、プラセボからオクタガムに切り替えた患者の69.6%(32/46)が奏功しており、最初にプラセボにランダム割り付けされた患者がオクタガム10%に切り替えた後に改善したことを実証しています。このIVIG群の患者の奏功率は40週目まで維持されました(71.1%、32/45)。安全性と忍容性のプロファイルは、オクタガム10%の投与の忍容性がこの患者集団で一般的に良好であることを示しました。

オクタファルマの取締役であるオラフ・ウォルターは、次のように述べています。「これまで皮膚筋炎の患者さんは予後が不良で、承認済みの治療選択肢がありませんでした。私たちはProDERM試験の良好な結果に大変感激しています。患者さんの生活を改善することがオクタファルマの使命の中心であり、皮膚筋炎の患者さんに効果的な治療法を提供できるようにこれらのデータを共有できることを誇りに思います。」

ProDERM試験の結果は、皮膚筋炎患者におけるオクタガム10%の有効性・安全性・忍容性を実証しており、皮膚筋炎患者におけるIVIgの大規模なランダム化プラセボ対照試験からの臨床的利点を初めて示すものです。

ProDERM試験について

Progress in DERMatomyositis試験(皮膚筋炎研究における前進、ProDERM、NCT02728752)は、皮膚筋炎患者でオクタガム10%の有効性・安全性・忍容性を検討した国際多施設二重盲検ランダム化プラセボ対照第III相臨床試験でした。ProDERM試験では、10カ国の36施設から95人の患者を組み入れました。

オクタガム10%について

オクタガム10%は、静注用の高純度ヒト免疫グロブリンの即使用可能な液体製剤です。オクタガム10%は、米国、欧州、カナダで特発性血小板減少性紫斑病の治療を適応として承認されています。また、欧州とカナダでは原発性免疫不全症、続発性免疫不全症、ギランバレー症候群の治療での使用、欧州ではCIDPの治療での使用も承認されています。

皮膚筋炎について

皮膚筋炎は、まぶた、胸部、手の関節の皮膚の発疹に加え、皮膚と筋肉の慢性的な炎症に続発する近位筋力低下を特徴とする希少な免疫介在性炎症性筋炎です4。皮膚筋炎に伴う重大な罹患率および死亡率にもかかわらず、皮膚筋炎を治療するための臨床的に実証済みの治療法で米国や欧州の規制当局によって承認されたものはありません。

オクタファルマについて

スイス・ラッヘンに本社を置くオクタファルマはヒトタンパク質の世界最大級のメーカーで、ヒト血漿およびヒト細胞株に由来するヒトタンパク質の開発と製造を行っています。

オクタファルマは世界で1万人以上の従業員を擁し、血液疾患、免疫療法、集中治療の3治療領域における製品を通じて118カ国の患者の皆様の治療を支えています。

オクタファルマは、7軒の研究開発施設と6軒の最先端生産施設をオーストリア、フランス、ドイツ、メキシコ、スウェーデンに有しており、合せて年間約800万リットルの血漿を生産できる能力があります。

さらに、140軒以上の血漿献血センターを欧州と米国で運営しています。

References

  1. Airio A, et al. Prognosis and mortality of polymyositis and dermatomyositis patients. Clin Rheumatol 2006; 25:234-239.
  2. Ho C and Visintini S. Off-Label Use of Intravenous Immunoglobulin for Dermatological Conditions: A Review of Clinical Effectiveness. Canadian Agency for Drugs and Technologies in Health. 20 April 2018. (カナダ医薬品・医療技術庁、「皮膚疾患に対する静注免疫グロブリンの適応外使用:臨床効果のレビュー」)
  3. Aggarwal R, et al. 2016 American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism Criteria for Minimal, Moderate, and Major Clinical Response in Adult Dermatomyositis and Polymyositis. Arthritis Rheumatol 2017; 69:898-910.
  4. Findlay AR, et al. An overview of polymyositis and dermatomyositis. Muscle Nerve 2015; 51:638-656.

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記事名:「皮膚筋炎患者でオクタガム10%を検討して主要評価項目を達成したProDERM試験の良好な結果がACRコンバージェンス2020で発表へ