• 初の業界標準の非対称長距離フィジカルレイヤー・インターフェースにより、ADAS、IVI、その他のサラウンドセンサー・アプリケーションが可能に
  • A-PHY v1.0は包括的なMIPI車載SerDesソリューションの基盤を形成

米ニュージャージー州ピスカタウェイ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- モバイル産業/モバイル関連産業向けのインターフェース仕様を策定する国際組織のMIPIアライアンスは本日、MIPI A-PHY v1.0の提供を開始したと発表しました。これは、初の業界標準の長距離シリアライザー・デシリアライザー(SerDes)フィジカルレイヤー・インターフェースです。MIPI会員が利用できるこの新仕様は、ポイント・ツー・ポイントのトポロジーで非対称のデータリンクを提供し、高速単方向データ通信、組み込み双方向制御データ通信、オプションの電力供給を単一ケーブルで可能にします。


A-PHY v1.0の機能:

  • 高信頼性:超低パケットエラー率(PER)(10-19)により、車両寿命にわたってこれまでにない性能を提供
  • 高回復性:厳しい車載環境でのEMCに対する超高耐性
  • 長距離:最長15メートル
  • 高性能:データレートは16 Gbpsを実現し、ロードマップでは48 Gbps以上の達成を予定。すでに開発段階にあるv1.1では2倍の32 Gbpsまでの高速データレートを実現し、アップリンクのデータレートも200 Mbpsに高速化

車内ネットワーク接続のための新たなソリューション

A-PHY v1.0の提供開始と合わせ、アライアンスは本日MIPI車載SerDesソリューション(MASS)を導入しました。MASSは、自動車OEM企業やそのサプライヤーにエンドツーエンドの高性能接続ソリューションを提供し、先進運転支援システム(ADAS)、接続車内インフォテインメント(IVI)、そして最終的には完全自律型車両など、自動車アプリケーションを可能にするために増加しているカメラ、センサー、ディスプレーに対応します。このようなソリューションは、プロトコル・レベルでこれまでにない機能安全性とセキュリティーが組み込まれ、低遅延バックアップ・カメラ、車線維持および標識検出センサーや360度カメラ、ライダーシステム、レーダーシステムといった新たに出現している安全機能の統合を進める自動車メーカーを支援します。MASSはまた、計装、制御、エンターテインメント用の複数の高解像度ディスプレーをサポートします。

「MIPIカメラおよびディスプレー・インターフェースは、すでに現在の車両で一般的になっています。MASSのエンドツーエンドのソリューションは、A-PHYを重要要素として、このような成熟した仕様を発展させ、規模の経済を生かし、自動車業界が必要としている安全性、セキュリティー、信頼性を提供します。MIPI仕様が現在数十億個のスマートフォンに搭載されているのと同様、MASSは未来の自動車の設計において重要な役割を果たします。このような仕様群は、車内ネットワークにおいて質の向上、コストの低下、選択肢の増加、実装の容易化をもたらし、自動車サプライチェーンの全体にメリットとなります」と、MIPIアライアンス会長のJoel Hulouxは述べています。

MASSプロトコル・スタック

フィジカルレイヤーの中心的要素として、A-PHYの第一の役割はカメラおよびディスプレーと関係するドメインECUとの間でデータを高速に伝送することです。追加的な補助仕様の開発を通じて、MASSはMIPI(MIPI CSI-2DSI-2など)やサードパーティーによる実績ある高レベルのレイヤーのプロトコルが車両全体にわたる物理的リンクを通じて動作できるようにし、専有技術による「ブリッジ」やPHYの必要はなくなります。これは、OEM企業やシステム・インテグレーターにとって、ネットワークが単純化されて費用や重量、開発時間が削減されることを意味します。

A-PHYをフィジカルレイヤーとするMASSのプロトコル・スタックの構成:

  • MIPI CSI-2やDSI-2といった高レベルのレイヤーのプロトコル(アップデートされたバージョンが年内と2021年前半に提供される予定)
  • A-PHY伝送用にプロトコルをA-PHYのA-Packetフォーマットにマッピングするプロトコル適応レイヤー(PAL)。MIPI CSI-2とDSI-2のためのPALとI²C、I2S、GPIO、Ethernet100といった低帯域インターフェースのためのPALは、年内に完成すると予想され、I3C PALの完成は2021年中が期待されています。さらに、MIPIは他の組織とも協力し、確立されたプロトコルを追加して活用することを目指しています。そのような活動の1つとして、MIPIはVESAとの連携を拡大し、DisplayPortやEmbedded DisplayPort規格で使用する適応レイヤーの開発を活発に進めています。
  • 開発中のMIPIカメラ・サービス拡張(CSE)とディスプレー・サービス拡張(DSE)が、ADAS、自動運転、その他のアプリケーションで必要とされる機能安全およびセキュリティー能力を追加し、ディスプレー・アプリケーションで必要とされる広帯域デジタル・コンテンツ・プロテクション(HDCP)も提供します。

MASSは、ISO 26262に従い、異種プロトコルや多様なトポロジー(デイジーチェーンを含む)を経由した機能安全性に対応します。システム・レベルのエンジニアは、このアーキテクチャーを利用することで、ASIL BからASIL DまでのあらゆるレベルでASIL(自動車安全性レベル)要件を満たすシステムを構築できます。MASSはまた、MASSカメラ、センサー、ディスプレーのデータ保護のための検証、完全性、秘密性を含むエンドツーエンドのセキュリティーを提供します。

参加企業

A-PHYサブグループに参加しているMIPI会員企業:Beijing ASL Technology Co., Ltd.、BitifEye Digital Test Solutions GmbHIntel CorporationLuxshare-ICT, Inc.MediaTek Inc.Mixel, Inc.ON SemiconductorParade Technologies Ltd.Primesoc TechnologiesProdigy Technovations Pvt. Ltd.Qualcomm IncorporatedRobert Bosch GmbHソニー株式会社STMicroelectronicsSynopsys, Inc.Tektronix, Inc.Teledyne LeCroy東芝デバイス&ストレージ株式会社Valens Semiconductorなど。

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MIPIアライアンスについて

MIPIアライアンス(MIPI)は、モバイル産業とモバイル関連産業のためのインターフェース仕様を策定しています。現在製造されているスマートフォンでは、1台に1つ以上のMIPI仕様が使用されています。2003年に設立された当組織は、世界に325社を超える会員企業を持ち、14グループの活発な作業グループがモバイル・エコシステムに仕様を提供しています。当組織の会員企業には、携帯電話メーカー、デバイスOEM、ソフトウエアプロバイダー、半導体企業、アプリケーションプロセッサー開発企業、IPツールプロバイダー、自動車業界のOEMおよびティア1サプライヤー、試験/試験装置企業に加え、カメラ、タブレット、ノートPCのメーカーが含まれます。詳細情報についてはwww.mipi.orgをご覧ください。

MIPI®は、MIPIアライアンスが保有する登録商標です。MIPI Automotive SerDes Solutions(MASSSM)、MIPI A-PHYSM、MIPI CSI-2SM、MIPI DSI-2SMは、MIPIアライアンスのサービスマークです。VESA®は、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダーズ・アソシエーションの登録商標です。DisplayPort™は、VESAの商標です。ON Semiconductor®は、SCILLCの登録商標です。

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記事名:「MIPIアライアンスが車載向けA-PHY SerDesインターフェースをリリース