■妻の「鬼嫁ぶり」がすごすぎたと噂に……


夫とはあくまでも「対等な立場」で結婚、生活してきたと話してくれたのはヒデミさん(38歳)。2歳年上の男性と結婚して10年、8歳のひとり娘がいる。娘の8歳の誕生日を祝った直後、夫の不倫が発覚した。


「アヤシいなとは思っていました。だけど探る気にもなれなかった。うちはとにかく、不倫するくらいなら離婚しようと話し合っていたので、一発アウト(笑)。夫もわかりました、という感じで家を出て行ったんですよ」

 

財産分与や親権の問題があるため、とりあえずは別居した。10日ほどたったとき、近所の人から「最近、だんなさん見ないわね」と言われたので、「別居したので」とごく普通に答えておいた。

 

「そうしたらそこから噂に尾ひれがついて……。そういえばあの家は、奥さんが鬼嫁だったとか、夫が怒鳴りつけられているのを見たことがあるとか。スーパーに買い物に行かされているだんなさんがかわいそうだったとか。まあ、いろいろな話が出てきました」


ヒデミさん夫婦は共働き。当然のように家事育児も分担していた。ヒデミさんのほうが仕事にとられる時間が長いため、定時で帰りやすい夫のほうが家にいる時間や近所を出歩くことも多かった。

 

「人の家の事情も知らないくせに、みんな勝手なことをふりまくものですね。中には『あなたがだんなさんに暴力ふるってたって本当? みんなそう言ってるわよ、気をつけたほうがいいわよ』と言う人もいたりして。注進に及ぶような姿勢を見せてくる人って怖いんですよね」


ただ、ヒデミさんは何を言われてもどんな噂を流されても、知らん顔を決め込んだ。娘にも何を言われてもめげるな、気にするなと言い続けた。

 

「世間のことなんて気にする必要はないと娘にもいい教育になったかも(笑)。私はそんなことでめげる女ではありませんから」

 

彼女は明るく笑い飛ばした。現在も離婚の協議は続いている。

 

 

■めげない女で何が悪い


何かが起こったとき、「気の強い女性」「めげない女性」はどうも標的になりやすいようだ。夫に不倫をされたら悲しそうにしていればいいのに、行動を起こすから叩かれるのだと実母にたしなめられた女性がいる。マイコさん(42歳)だ。

 

「夫が社内不倫をしていたんです。実は私も同じ会社に勤めています。相手は夫の部下。うちに遊びに来たこともある20代の女性です。私は夫にそのことを話し、あなたが自分で処理できないのであれば上司に言うと脅したんです。夫は彼女とは別れたと言ったけど、半年後にまだつきあっていることがわかりました」

 

彼女は夫の上司を社内でつかまえて夫の不倫のことを伝え、「仕事の効率が上がっていないようであれば、何かしらの処分を下したほうがいい」と訴えた。上司はあわてて夫を呼んで話をしたらしい。実際、夫が部下とつきあっていることは社内では噂になっており、部署内でもよく思わない従業員たちがいたようだ。

 

「夫はその日から家に帰ってこなくなりました。10歳と7歳の子どもたちは私と一緒に暮らしていますが、実母が見かねて手伝いに来てくれるようになって。私としてはラッキーって感じで(笑)。ただ、その実母が私の行動を非難するんですよね。『男は浮気くらいするものだよ、それを我慢するのが女の役目なんだよ』って。私は夫の浮気を我慢するような女にはなりたくないですけどね。そんなことを言っていると今度はあんたが叩かれるよと母は言うんです」

 

その後、社内で夫の不倫が公になったとき、一部で「あんな妻なら夫だって浮気くらいするよな」という声があったことをマイコさんは知っている。だが、当事者でもないくせにくだらないことを言うなと思いながら仕事に精を出していた。

 

「誰が何を言おうとかまわない。そんな言葉は右から左、受け流しておけばいいんですよ。でもね、こういう言い方をするからキツい女だと思われるのもわかってはいます。キツい女で何が悪い、と私は思っていますけど」

 

たくましく自分の道を切り開いていくこうした女性たちが、もっと出てくれば世の中少しは変わるかもしれない。

情報提供元:citrus
記事名:「「夫に不倫をされたら悲しそうにしていればいいのに」と実母にたしなめられたが…夫の浮気を我慢するような女にはなりたくないというめげない女性たち