大人になると「漢字」と縁遠くなるものでございます。スマホでもパソコンでも勝手に変換してくれる昨今でございます。今や、漢字に向かい合う機会と言えば、クイズ番組か漢字検定受験くらいでございます。

ちなみに、有名人の漢字検定合格者、1級にはクイズ番組のインテリ女優枠でお馴染みの宮崎美子様、そして村井美樹様。準1級には、タレントの麻木久仁子様、お笑い芸人の小島よしお様。

2級には、女優の南沢奈央様、菊川怜様、お笑い芸人の春日俊彰、バービー様…。クイズ番組でよく目にする方々が名を連ねております。あと、各局の女子アナの方もたくさん合格されております。

そんな漢字検定、男女比のデータは見当たらなかったのですが、受験者に聞く限りでは、かなり女子が多いとか…。そこで、漢字検定をこれから受験しようとお考えの女子に、是非読んで頂きたい、たしなんで頂きたい絵本があるのでございます。これを読めば、漢字が愛おしくなること間違いナッシンングなのでございます。

その絵本というのがこちら!

「漢字はうたう」(詞:杉本深由起 絵:吉田尚令 出版社:あかね書房)

漢字の絵本と聞いて、どんな内容を思い浮かべますでしょうか…。漢字の成り立ちを絵で紹介する絵本…、そんな教科書的な絵本ではござんせん。絵本の帯にはこのように書かれております。「漢字からイメージして紡いだ詩をぬくもりのある絵で楽しむ絵本」。そう、大人が楽しめる詩集絵本なのでございます。それも前人未到の「漢字」をテーマにした詩なのでございます。

たとえば「傘」なら、傘の役割とかエピソードではなく、傘という漢字の見た目から詩を読んでいるのでございます。この漢字の中には「人」という字が4つ。4人雨宿りしている…そこからの発想でございます。ほんとは3人でいっぱいだけど、みんなの優しい気持ちで、もうひとり傘の中に入れてあげたのかな…。そんな気持ちがしたためられた詩になっております。

「漢字」をテーマにした心温まる癒し系の詩が満載でございます。絵は、吉田尚令様が担当されております。絵本好きの方ならご存知の方も多いと思いますが、大人向けの絵本の絵をよく描かれております。今回は昭和の童話、教科書を思い起こさせるような懐かしくて温かい絵になっております。絵でも癒されてくださいませ。

癒されるだけでなく、知的好奇心、文学欲をそそってくれる作品でございます。大人女子に読んで頂きたい漢字絵本でございます。是非、お試しくださいませ。

(文:N田N昌)

月刊 MOE(モエ) 2018年10月号 (2018年09月03日発売)
Fujisan.co.jpより

情報提供元:マガジンサミット
記事名:「“漢字女子”漢字検定受験者は必読!?漢字が愛おしくなる大人絵本とは…