人気漫画家の種村有菜さん(『神風怪盗ジャンヌ』ほか)が愛するマーベルのヒーロー映画について、注目の人と語り合う好評連載。第6回にして最終回のゲストは、この1年ほどでマーベルにハマったという最上もがさん。MovieNEX(ブルーレイ/DVD/デジタル配信)が好評発売中の最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』についてとことん語り合いました。ネタバレ上等!

【種村有菜】プロフィール
漫画家。「りぼん」掲載の『2番目の恋のかたち』でデビュー。主な作品に『イ・オ・ン』、『神風怪盗ジャンヌ』、『満月をさがして』、『紳士同盟クロス』がある。現在は『31☆アイドリーム』を「MELODY」で連載中。アニメ化された作品も多く、『アイドリッシュセブン』アニメ版ではキャラクター原案を手がける

【最上もが】プロフィール
2月25日生まれ。東京都出身。2011年、アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバーに。2017年に脱退し、個人で活動中。俳優としてドラマ「重版出来!」、「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」、映画「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」などに出演。本や漫画、アニメ、映画に造詣が深い。

――種村さんと最上さんは、もともとお知り合いだそうですね。

種村:お久しぶりです。前にお会いしたのは5年前ぐらい?

最上:そうです。でんぱ組.incの持っていたテレビ番組で「自分の神に会いに行こう!」という企画があり、メンバー全員にとって種村先生はレジェンド!ということで、仕事場におじゃまさせていただきましたね。それで、先生のTwitterアカウントもフォローさせていただいて。

種村:1年ぐらい前かな。もがちゃんが「『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を見て、バッキーというキャラクターがかっこよかった」とツイートしているのを見て、私はふだんTwitterではあまり人に絡まないようにしているんですが、いてもたってもいられず話しかけてみました。

最上:うれしかったです。周囲にはマーベルについてディープに話せる人があまりいなくて、今日は先生と語り合えると思って楽しみにしてきました!

――おふたりが好きなマーベルのキャラクターは誰でしょうか?

種村:私はこの連載でもずっと言ってきたようにキャップ(キャプテン・アメリカ)がイチオシなんですが、もがちゃんが好きなのはツイートしていたとおりウィンター・ソルジャーことバッキーなのよね。

最上:そうなんです。どの作品でも悪役というか敵側のキャラクターが好きで、クールで強い人に惹かれますね。『~ウィンター・ソルジャー』のバッキーも、最初は戦闘シーンがかっこいい!と思って。でも、友人のキャップが女性とキスするとき、それを見ながらニッと笑ったのがたまらなかったですね。あの場面はウィンター・ソルジャーじゃなくて、中の人、バッキー・バーンズの顔になっていました。

※『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』MovieNEXより

種村:私にとっても『~ウィンター・ソルジャー』はベストの作品で、出てくるキャラクターもみんな”箱推し”。バッキーは洗脳された殺人者なのに目の表情が無垢(むく)なのがいいですよね。彼は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のあと、『ブラックパンサー』の国ワカンダに行ったので、最新作ではさぞ活躍するだろうと思いきや……。

最上:まさか最後あんなことになるなんて……(笑)。まだ現実を受け入れられていないんです。

――その最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、最強の敵サノスがアベンジャーズの前に姿を現わし、主要キャラクターが次々に命を落とす衝撃的な展開で話題になりました。おふたりの感想は?

最上:もう最初のシーンから衝撃がありましたよね。ソーや弟のロキたち、アスガルドの人々を乗せた宇宙船がサノスの軍勢に襲われ、これまであんなにしぶとく生きていたやつが……。

種村:そうそう! ネタバレですが、ロキがサノスに殺される場面は衝撃でしたね。

最上:ロキってこれまでも死んだふりをしてきたじゃないですか。また「ハハハ。サプライズ~」って出てくるかと思ったのに、「え、本当に死んじゃった?」と辛かったです。

種村:そして、なんと言ってもクライマックス、ワカンダでの決戦シーン。最初にバッキーがああなって、それから次々に……。

最上:あまりのことに「夢オチなのかも」とも思ったけれど、何度繰り返し見てもそうなので「これは現実なんだ。映画の中で本当に起こったことなんだ」と受け入れざるをえないというか……。

種村:私もヒーローが消えるたびに心が削られた気分になりました。心の中で「ちょっと待ってよー」と叫びっぱなし。

――サノスは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のガモーラの養父であり、インフィニティ・ストーンを集め、全世界、全宇宙の命を半分にしようとします。このキャラクターをどう思いましたか?

最上:見た後に「正義って何だろう」と考えました。もちろん、アベンジャーズを応援したいんですが、正直、サノスの言うこともわかる。地球や宇宙のことを考えたら、サノスの言うことも正しいのではないかと、ぼくは揺らぎましたね。

種村:私も合理主義者なので、例えば人類が10年後に滅ぶと決まっているのなら、サノス派になります。今、人類が半数になることで全滅が防げるのであれば、たとえ自分が消えてもいい。

最上:究極の選択をするなら、そうですよね。中盤、サノスが養女であるガモーラを犠牲にしたところも説得力がありました。サノスはそうしないと世界を救えないと覚悟しているわけで、ただの悪役じゃないとわかって憎めなくなりました。

種村:そうしてインフィニティ・ストーンを手に入れたことが、本当にガモーラを愛していたという証拠にもなっちゃって…。さすがマーベルとうなるような深いシーンでしたね。

――他に印象に残っているシーンはどこですか?

種村:キャップが「命に大小はない」と言う場面です。キャップはもともと軍人で、軍隊というところは目的のために少人数を犠牲にする最たるものじゃないですか。そのキャップがそう言うとは! これがこの作品のテーマなんだと思いました。

最上:キャップは前半での登場シーンがかっこよかった!

種村:今回はひげを生やしているし、コスチュームも一見、キャプテン・アメリカとわからないぐらい。ただ、監督がルッソ兄弟で「キャプテン・アメリカ』のシリーズを作ってきた2人なので、やっぱりアクションの撮り方がうまいんですよね。キャップのシールド(盾)の使い方ひとつでも、いつもその手があったかと思うような驚きを感じさせてくれます。

最上:たしかに後半、タイタン星でアイアンマンたちとガーディアンズが作戦を練りサノスの力を奪おうとするシーンでも、アクションの連携がすごかったです。

種村:やっぱり能力や技を持っていてもそれを使う知恵がないと活かせない。

最上:見る前は、今回、ガーディアンズがアベンジャーズに参戦するけれど、あのふざけた雰囲気で大丈夫なのかなと心配していたんですよね。

種村:古いポップスの音楽がかかっただけで、「ガーディアンズが来る!」ってわかった 。

最上:ガーディアンズのクイルを演じるクリス・プラットが丸くなっちゃっていて、劇中でも「おまえ太ったぞ」っていじられていましたね(笑)。

種村:あれおそらく付け加えたんでしょうね。クイルがソーのまねをしてめっちゃ低い声を出すところもおかしかった。

最上:でも、クイルは後半、たいへんなことをやらかしてしまいますよね。一番感情的な人間なので仕方ないけれど、あの場面ではやっぱり「おまえ~」と責めたくなりました。

――衝撃的なラストで、ネット上では続編はどうなるのかという予想も盛んですが、おふたりの”読み”はどうですか?

種村:これは私の考察ですけれど、あの決定的な瞬間、サノス自身も消えたんじゃないかと思っているんです。その後、彼はオレンジ色の世界に飛んで娘のガモーラと会話しますよね。消えた人はみんなあのオレンジ色の世界にいて、そこはオレンジのソウルストーンの中なんじゃないかと思うんです。

最上:うわっ。なるほど。今、種村先生の話を聞いて鳥肌が立ちました……。

種村:あと、ドクター・ストレンジの言動も気になります。始めはアイアンマンに対して「君よりタイムストーンを選ぶ(守る)」と宣言していたのに、いざとなったら逆の選択をしましたよね。何かそれに意味があるのかな?

最上:ストレンジは未来を見てきて「1400万分の1の確率でこちらが(サノスに)勝つ」と言いますよね。1400万通りの失敗があって、そのひとつがこの映画で起こったこと。並行世界として今回のようなバッドエンドと、それとは別にハッピーエンドがあるのかなって思いました。

種村:この作品はこうやって考察できる材料だけ残して去っていくのがかっこいい。

最上:みんな見た後にいろいろ調べると思うし、誰かと話し合いたくなる映画ですよね。続編が待ち遠しい!

――おふたりはマーベルの映画はすべて見ていらっしゃるということですが、改めてマーベルの魅力はどんなところにあると思いますか?

種村:私が今まで出逢ったアクション映画は、アクションを魅せることに重点を置いていてシナリオはシンプルなものが多かった気がしますが、マーベルの映画はヒーローが集合するときも単体のシリーズでも、シナリオの出来が深い。人間ドラマとしても深く掘り下げていますよね。

最上:たしかに。キャップとアイアンマンはそれぞれのシリーズを見てきたから、絶対に気が合わないだろうなと思ったら案の定、対決しますよね。そういう人間的な葛藤がハマるきっかけになるのかな。

種村:『~インフィニティ・ウォー』では結局、けんか別れしたトニー(アイアンマン)とキャップが再会していないんですよね。キャップは引きずってはいないので、トニーが意外と女々しくて、彼の心の問題だと思うけれど。

最上:あとはキャラクターが濃いことですよね。いろんなキャラが他の作品にも出てくるのでたくさんの作品を見るとさらに面白くなる。

種村:『~インフィニティ・ウォー』がまさにそうです。これまでの作品を見続けてきた人へのごほうびみたいなもの。スタンプカードにスタンプを押していって、今回”感動”というプレゼントをもらえたと思っています。

――実は日本でもアベンジャーズのアニメを作っていまして、『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』としてBSテレビ局Dlife(BS258ch)で放送中です。日本人の少年マコトたちがアベンジャーズと共に戦っていくのですが、こちらは見たことがありますか?

種村:このアニメは知らなかったです。アメリカ制作のアニメとはまた違うんですね。あらすじを読むと、デッドプールが出てきたり、キャプテン・アメリカの誕生日をみんなで祝おうとしたり…。

最上:キャップのバースデイパーティー? やばい(笑)。ぼくの好きなウィンター・ソルジャーも出てきますね。

種村:アイアンマンやキャップの声優さんが映画の日本語吹き替えとは違ったりして、もうひとつの世界という感じがしますね。

最上:ヒーローの性格が映画と変わっていないといいなと思いますが、こちらも気になります。

――最後に、今回、対談しての感想をお願いします。

最上:すごく楽しかったです。取材というより、普通におしゃべりを楽しんじゃいました。

種村:私も楽しかったです。もがちゃんのおかげで、最終回にして最高に盛り上がりました。テーマがマーベルの集大成的な映画である『~インフィニティ・ウォー』とうこともあって、いろんな話ができました。

最上:ぼくもこんなマーベルについて語り合ったのは初めてです!

種村:私は今、ドラマシリーズの『エージェント・オブ・シールド』にハマっているので、もがちゃんもぜひ見てみて。『アベンジャーズ』で死んだはずのエージェント、コールソンが主人公というだけで見る価値はあるし、映画の続編にもつながってきそうだから。

※『エージェント・オブ・シールド シーズン4』より

最上:映画でコールソンが死んだとき、すごく落ちこんだんですよ。ドラマもぜひ見たいです。

種村:そしてまたマーベルについて語り合いましょう。

最上:ぜひぜひ。今日は本当にありがとうございました!

種村:ありがとうございました!

Writer:小田慶子
Photo:周二郎
Stylist:ヨシダミホ
Hair&make:澤西由美花(クララシステム)

作品情報

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marvel-japan.jp/avengers-iw [リンク]

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情報提供元:ガジェット通信
記事名:「最上もが&漫画家・種村有菜がマーベル愛を語り合う! 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレ上等考察も