アサヒグループホールディングス株式会社は、VR技術を活用し、商品パッケージデザイン決定プロセスや消費者調査を高度化・効率化することを目的とした「VRパッケージ開発支援システム」を開発したことを発表しました。


「VRパッケージ開発支援システム」とは?

「VRパッケージ開発支援システム」は、次の2つのシステムから構成されています。

【3Dモデル生成システム】

平面デザイン案や実際の商品を専用のソフトやスキャナーで読み込むことで缶やペットボトルなどの商品の3Dモデルを生成

【仮想商品棚生成システム】

生成されたデザイン案の3Dモデルを仮想商品棚で表現する

従来のやり方では、新商品やリニューアル商品のパッケージデザインの最終デザイン案を決定する際に、店頭での目立ち度や消費者好感度などを確認するため、社内検討時や消費者調査で実際に商品棚を再現しそこに実際に作成した試作品を陳列し検証が行われていました。

本システムは、「3Dモデル生成システム」と「仮想商品棚生成システム」を組み合わせることで、検討段階の商品パッケージデザイン案をコンビニエンスストアの冷蔵ショーケースなどに陳列された状態でVR空間上に再現することが可能です。

そのため、VRゴーグルを装着すると実際に冷蔵ショーケースの前に立っているような状態で商品を見ることができ、さらに、VRゴーグルで見えている状態がモニターに表示されることで、消費者の目線でどのように商品が見えているかを開発チームなどの複数人で共有・確認することができます。

また、VR冷蔵ショーケース内の商品の並び替え・入れ替えなどの操作も簡単に行うことができます。

今後の展開

「VR商品パッケージ開発支援システム」は、2020年9月を目途に、アサヒ飲料で清涼飲料商品を対象として商品開発時のデザイン決定において試験運用が開始される予定です。

本システムを活用するメリット

・試作品作成のコストや時間を削減できる

・商品開発の業務を効率化できる

・オンライン上で仮想商品棚を確認できるためテレワークでも作業ができる

消費者調査のツールとしても活用

今後は、消費者調査などに展開していくことで、より消費者目線での商品開発を実現するツールとしての活用もみこまれています。

アサヒグループHDでは、清涼飲料商品の状況を踏まえながらグループ商品への展開、さらには、最新トレンドを反映し優れたパッケージデザインを生成する「AIクリエーターシステム」と連動させることで、さらに商品開発プロセスを高度化することを目指すとしています。



「AIクリエーターシステム」とは?

「AIクリエーターシステム」は、インプットされた画像素材やコンセプトから、多数のデザイン案を作り出す「デザイン生成システム」と、生成されたデザイン案の良し悪しを判断して点数付けする「デザイン評価システム」の2つから構成されています。

また、下図のようにどちらにもディープラーニングが活用されています。

asahigroup-holdings.comより引用

「デザイン生成システム」は、世の中のトレンドを反映した、多様なデザインデータをインプットすることで、求めるコンセプトに応じたデザイン案を自動生成するシステムです。

もう一方の「デザイン評価システム」は、自動生成されたデザインを評価するシステムで、デザイン感度の高いモニターによるトレーニングを実施することで、AI自体が優れたデザインに共通する特長を抽出し、点数付けを行います。

本システムのように複数のディープラーニングモデルを組み合わせ、パッケージデザインを自動生成できるシステムは世界初となります。

このシステムを活用することでトレンドを反映し、かつ固定概念に捉われないデザインをAIが独自に多数提案することができます。

詳細:「AIクリエーターシステム」について(公式サイト)

まとめ

アサヒグループでは、商品パッケージをVRを活用して効率よく開発するシステムを開発しました。

従来のデザイン案から試作品を作って、実際に陳列してみて、修正があれば、再度試作品を作って…の繰り返し作業が、この「VR商品パッケージ開発支援システム」を使うことで短時間・低コストで行うことができるようになります。

また、コロナ禍にあっては、VRで開発商品の確認ができるので、リモートでも商品開発が進められることも魅力ですね。

ソース:「VR商品パッケージ開発支援システム」に関するプレスリリース[PR TIMES]








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情報提供元:VR Inside
記事名:「アサヒグループホールディングスが「VR商品パッケージ開発支援システム」を開発!