2020年1月16日(現地時間)、ARの新興企業Mojo Visionは世界初となるスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」の開発を発表しました。

Mojo Lensはメガネやゴーグルなど大掛かりな機器を使わず、目に装着するだけで視界に情報をAR表示することができるものです。


スマートコンタクトレンズMojo Lensが登場

画像引用元:Mojo Vision公式サイト

 

Mojo Lensは「目に見えないコンピューティング」と呼ばれるコンセプトのもと、スマートフォンやコンピューターなどの別のデバイスを見下ろさずに情報をユーザーに提供するように設計されたARデバイスです。

コンタクトレンズを通して現実世界を見ることで、レンズに組み込まれた極小のARディスプレイによって情報が「ターミネーター」や「アイアンマン」のようにAR表示されます。

開発したMojo VisionはAppleやGoogle、Microsoft、さらにJohnson & Johnson、Philips Healthcareなどテック系と医療系の企業出身者が集まり、極小サイズのディスプレイおよびARコンタクトレンズの開発を行っていることで有名です。

これまでにGoogleのGradient Ventures、StanfordのStartXファンドなどから1億800万ドルの資金調達を行なったことでも話題になりました。

医療現場での活用を目指す

 

Mojo Visionによると、Mojo Lensは現在米治験審査委員会(IRB)の承認のもとで臨床研究を行なっており、照明のコントラスト強化をリアルタイムで行う技術で網膜色素変性症、夜盲などの低視力の人をサポートする計画が進行中とのことです。

また、視覚障害者向け支援施設Vista Center for the Blind and Visually Impairedと提携し、現在同施設でリハビリを受けている多くの視覚障害患者のフィードバックを受けながら、技術を改善していくことも発表されました。

Mojo Lensについて

 

 

今回開発が発表されたMojo Lensは装着すると視界に

気温や天気など外界の情報

心拍数や体温などの健康データ

友人や家族からのメッセージ

などが緑色でテキスト表示されるものです。

「これまでに作られた最小かつ最高密度のダイナミックディスプレイ」を実現するために、

14,000ppiを超えるピクセルピッチ

200Mppi²を超えるピクセル密度を備えたMojo Vision 14K PPIディスプレイ

カスタムワイヤレス無線

画像安定化と視線追跡用のモーションセンサー

コンピュータービジョン専用に最適化された電力効率の高いイメージセンサー

が搭載されています。

とはいえ、Mojo Lensはまだ研究開発段階にすぎず、今回発表されたものも試作段階なので商品化にはまだまだ時間がかかりそうです。

将来的にはズーム機能、外国語の標識の翻訳や人物やキャラクターの立体表示などより高度で複雑な機能の実装が目指されています。



「見えないコンピューティング」の実現へ

見えないコンピューティング

画像引用元:Mojo Vision公式サイト

Mojo VisionのCEOであるDrew Perkins氏によると、Mojo Lensは

「必要なときに必要な情報を手に入れ、必要に応じてデータに攻撃されたり気を取られたりしない『見えないコンピューティング(Invisible Computing)』のビジョンを実現するもの」

と語っています。

また、Perkins氏は

「Mojo Lensは世界に提供するための最初のステップです。製品の市場投入が近づくにつれて、より多くの情報を共有し、将来のプロトタイプを実証することを楽しみにしています。」

とも述べています。

日常とビジネスの両方で非常に有用であり作業を中断せずハンズフリーで情報にアクセスできるようになるため、スマートグラスがスマートフォンに取って代わるものに成長する可能性を指摘するメディアもあるようです。

まとめ

スマートグラスのスリム化、小サイズ化が進んでいますが、とうとうスマートレンズという極小サイズのARデバイスMojo Lensが登場しました。

目に装着するだけでARを利用できるようになるので、例えばポケモンGOをスマートレンズでプレイするとポケモンが現実にいるように感じられるようになるかもしれません。

Mojo Lensはまだまだ開発途上であり非公式展示されていたCES 2020でも実際に装着できるモデルは用意されてはいなかったとのことですが、Mojo Vision社内ではスタッフがすでにMojo Lensを試験的に利用しているという情報もあります。

現状Mojo Lensは医療目的での利用が優先されており、私たちがスマートレンズを装着して「見えないコンピューティング」を体験する日はまだ遠そうです。

スマートフォン以来のインパクトを与えるかもしれないスマートグラスの今後の展開が楽しみですね。

参考:Mojo Vision’s Smart Contact Lens Puts An AR Display Directly On Your Eyeball[VR Scout]








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情報提供元:VR Inside
記事名:「遂に出た!?ARコンタクトレンズ「Mojo Lens」が登場