アルインコの受信機「DJ-X7」の登場によって「秘匿受信」というスタイルが具体化していきました。DJ-X7は、薄くて小型の名実共にカードサイズ。おもしろ無線の受信にも使えるイヤホンアンテナなど、こっそり受信するために生まれてきた受信機だからです。残念ながら生産終了となったDJ-X7の魅力に迫ります。

DJ-X7の秘匿受信にイヤホンアンテナ

街という現場に出て受信を楽しむ「ストリート受信」。これに大切なのは目立たず受信することです。受信という趣味の合法性は、他者には理解しがたいもの。受信対象の関係者や周囲とのトラブル防止のためにも、秘匿受信は必須です。

受信趣味を長く安泰に続けるためにも、受信機を大っぴらに見せないという“ある種の恥じらい”は、受信のベテランになっても忘れずにいたいものです。

DJ-X7が秘匿受信に最適な理由は、何といってもイヤホンアンテナ機能。街中で、例えば飲食店で食事中にスタッフが無線を使い始めた、目の前にいるガードマンが無線に応答している…という時。長いアンテナが付いた受信機を、人前で操作するのは気が引けます。

長いアンテナを外してイヤホンアンテナ機能をオンにしたDJ-X7を、スッと胸ポケットから取り出してスキャンを始めれば、周囲に目立つことなくスマートに周波数を判明させて受信を楽しめます。

DJ-X7は使うイヤホンで感度が変わる

イヤホンアンテナ使用時のDJ-X7の受信感度は、一般的なアンテナには及びませんが、ミニアンテナと同等かそれ以上の感度はありました。ちなみに、使用するイヤホンによっても感度が変わり、Pチャンイヤホンはあまり感度が良くありません。

DJ-X7のイヤホン端子は直径2.5㎜と小さいので、挿せるイヤホンを選びますが、JVCケンウッドのイヤホン「HS-9(G)」は、適度な感度で見た目もスッキリしているので愛用する人も多いようです。

イヤホンアンテナの感度は、東京都内の屋外で聞けていた150MHz帯消防無線を受信した場合、付属アンテナでは問題なく受信できるものの、イヤホンアンテナに切り替えた途端、アナログ地上波テレビ放送のカブりを強く受け、最悪、受信しづらくなるという状態でした(特に153.85MHz)。

これがDJ-X7の残念なポイントだったのですが、発売から約6年後の2011年に地上波テレビ放送はデジタル波へ完全移行。アナログ波の停波によって150MHz帯のカブりは解消され、消防無線が感度良く聞こえてくるようになったのです。

東京・池袋の街中で、埼玉県の川口市消防局がイヤホンアンテナにて、メリット5に近い状態で受信できた時は感動ものでした。しかし2016年、150MHz帯消防無線はデジタル化。同周波数帯の感度の良さを活かす機会は少なくなってしまいました。(文/風間大地)

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「生産終了となったカードサイズ受信機DJ-X7の魅力