駐車監視員は、駐車違反のステッカーをただ闇雲に貼り付けているわけではありません。駐車違反取り締まりの指導を受けて業務を行っています。そして、その指導者教育に用いられる教科書が「警察大学校研修資料」です。そこには、駐車違反の不当な取り締まりを回避するためのヒントにあふれていました。

駐車違反が書き損じで除外される

さっそく、警察大学校研修資料を駐車監視員制度に詳しい事情通に資料を読み解いてもらいます。まずは駐車違反ステッカーが貼られても取り消される事例について見ていきましょう。

資料には「駐車標章が貼られても、違反から除外されるケースにはどのような場合がありますか?」という質問と回答が掲載。そこには、「監視員の書き損じが大半。車両ナンバー・場所・時刻・駐車監視員の名前…」とありました。

つまり、駐車監視員の書き損じによって、駐車違反ステッカーが貼られても除外されるケースがあるということ。駐車違反ステッカーが貼られてしまった時は、場所や時刻などを確認したほうがよいでしょう。また、監視員が都合で別の者に入れ替わったのに、元の名前で端末にログインしたままといった例もあるようです。

ただし、駐車違反ステッカーの場所の表記は「◯◯付近道路」となっています。1文字間違っているからといって、必ず取り消しになるわけではありません。

駐車違反をスモークガラスで言い訳

このほか、時刻のズレはまれに起こる現象。違反時刻に別の場所にいたことが証明できれば、取り消しできるかもしれません。ただし、その対策として2017年から駐車監視員が使用するタブレットに時刻確認を強化した新端末が導入されています。

さらに、後部座席が極めて濃いスモークガラスやカーテンで目隠しがなされていると、車内で寝ていたという主張を覆す証拠が提示できず、駐車違反ステッカーが貼られても取り消されたというケースもあります。

ところが、カメラをスモークガラスに接写して撮影するようなツワモノが駐車監視員の中にもいるとのこと。スモークガラスだからいくらでも駐車違反の言い訳できると思うのは大間違いです。

腹痛による駐車違反が取り消された

「めまいや吐き気、腹痛によりトイレに行ってた場合は?」という質問には「原則、除外されない」とあります。ただし、2012年の事例で「自家用車にて走行中、強い腹痛を催した運転者が、このままでは運転に支障を来すと判断。一般道路脇の店舗前に駐車禁止区域と知りつつ駐車しエンジンを切り降車」が掲載されていました。

「車両後方へ『トイレ中』『すぐに戻ります』などと書いた貼り紙をし、同店舗へ入り店員に事情を伝え、かつトイレ内から最寄の警察へ連絡をして状況を説明。数分後運転者が車両に戻ると駐車標章が貼られていたが、後日送付された弁明書にて詳細を記載、裏付けの捜査後公判に至ることなく違反が取り消された」とあります。

そうまでしているうちに、漏れるのではないかと思われますが…。警察署の裁量にもよりますが、基本的には命に関わるものであり、きちんと証明できれば駐車違反から除外されることもあるようです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「駐車違反ステッカーが貼られて取り消された事例