テリアは飼いにくい犬種なの?

バスケットに入っている三匹のヨークシャテリア

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テリアは飼い犬または室内犬として人気の犬種です。特に見た目がとてもキュートで、人目を引くルックスがおしゃれだと人気を集めています。昔イギリスでは、「紳士だけが連れて歩ける唯一の犬」とされていたくらい、とても気品のあるおしゃれな容姿をしています。

ただ、テリアと聞くと「攻撃的な性格をしている」とか、「よく吠えてうるさい」「反抗的で野蛮な気質がある」というイメージをもたれる方も少なくないようです。

実際のところ、テリアという犬種はペットとして飼うのにどうなんでしょうか。テリアを飼っている方の話しを聞くと確かに、「おとなしい犬種だと聞いて飼い始めたが、いつも吠えてばかりでうるさくて仕方がない」「しつけが難しく飼いにくい」などという声を聞くことがあります。

しかし、テリアだからといってすべてが「飼いにくい犬種」とひとまとめにするのは良くありません。犬も人間と同じで、個々によって気質や性格、個性はそれぞれ異なるからです。

また、テリアとひとくちに言っても、その種類は50種類にも及びます。スコティッシュテリアやノーリッチテリアのように「小型犬でありながらがっしりした体格で足が短いテリア」もいれば、ウェルシュテリアやワイヤーフォックステリアのような、「足が長いタイプのテリア」もいます。

テリアという種類の中でも、「陽気で活発な性格をしており、飼い主に対して愛情や従順の精神が強い」性格をしているタイプもいれば、テリアと聞いてイメージをもつことが多い、「注意深くて警戒心が強く、勇敢で闘争心が強い」性格をしているタイプもいるのです。

そんなテリアの種類の中で、今回は「レークランドテリア」「ウェルシュテリア」の2種類のテリアに注目してみたいと思います。

この2種類のテリアは、「非常に似ていて見分けがつかない」と言われることがありますが、どんな違いがあるのかという点についても取り上げてみましょう。

レークランドテリアってどんな犬?

芝生にたたずんでいるレークランドテリア

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レークランドテリアという犬種を聞かれたことがあるでしょうか。日本でテリアと言えば、ヨークシャーテリアとかジャックラッセルテリアなどがメジャーなので、犬にあまり詳しくない方はあまり聞いたことがない犬種かもしれません。

しかし、このレークランドテリアという犬は、イギリスではもっとも古いテリアの一つで、飼い犬として昔から飼育されてきた犬種でもあります。

テリアの中でも特にテリアっぽい犬種と言われており、その気質からしつけるのが難しい犬とも言われているようです。

では、この歴史のあるレークランドテリアという犬について、さらに詳しく見ていきましょう。レークランドテリアの見た目や被毛の特徴、さらには歴史や性格についてご紹介していきます。

レークランドテリアの歴史について知る

レークランドテリアはイギリスの湖水地方で生まれたテリアで、原産国はイギリスです。他にも、「バターデール・テリア」とか「フェル・テリア」といった呼び方で親しまれていた犬でもあります。

もともとは、牧羊農家などでキツネやイタチなど、作物を荒らす害獣を追い払うために飼われていたようです。そうした歴史を持つことから、レークランドテリアのあごの力や頑丈な足腰は現在でも定評があります。

レークランドテリアは、キツネ狩りを目的とした狩猟犬としては、フォックステリアよりも古い歴史を持っています。後に狩猟が娯楽として盛んになると、猟犬としての性能や素質をさらに高めようという目的で、他の犬との交配が進められていきました。

19世紀にかけて、ペドリントンテリアやフォックステリアなど、さまざまな犬種との交配が試みられました。その同時期にウェルシュテリアも生まれており、レークランドテリアとウェルシュテリアは近縁種であると考えられているようです。

20世紀に入ってからは、犬種の固定化が計画され進められました。それにより、1912年には改めて「レークランドテリア」という名称が与えられ、さらに1921年にはイギリスで正式に公認犬種として認められるようになります。

その後、アメリカに輸出されるようになり、1934年にはAKCアメリカンケネルクラブにも公認犬種として登録されます。

アメリカでも狩猟がスポーツとして行われていたことから、輸出されてしばらくは、やはり作業犬として用いられることが多かったレークランドテリアですが、1967年にあることをきっかけとして一躍有名になります。

それは、ある一頭のオスのレークランドテリアが、1967年に開催されたイギリスの伝統的なドッグショー「クラフツ」と、同年にアメリカで開催された全米チャンピオンを決めるドッグショー「ウェストミンスター・ケネルクラブ」の両方において、出場したすべての犬の中で最優秀賞を獲得したという出来事がきっかけです。

狩猟犬だったことから、あまり家庭犬もしくはペットとしては向いていないとも言われるレークランドテリアですが、テリア特有の気質を愛する人たちから現在でも人気を集めているようです。

レークランドテリアの見た目の特徴

レークランドテリアは、体長と体高がほとんど同じ長さをしており、手足は長めでがっしりとした体格、背中は短めという体型をしています。

「テリア」という名称には大地とか地面という意味があります。テリアはもともと狩猟犬で、小型の獲物を追いかけたり、回収したりする目的で飼われていた犬です。

それで、レークランドテリアもとても筋肉質で、小動物を追いかけるのに適した頑丈で機敏な四肢を持っています。もともとは、小さな害獣を狩るために繁殖されていたこともあるためか、細くて小さな場所もすり抜けられるように、頭部は小さめのサイズをしています。

頭頂部は平らで、幅広いマズルと、垂れて離れた目が特徴的です。目の色はダークもしくはヘーゼル色で、頭頂部に小さめの耳がV字型に垂れているのも特徴です。

レークランドテリアの大きさと寿命

レークランドテリアの大きさは、34センチから38センチほどで、平均が37センチ程度です。体重は6~8キロほどで、テリアの中では小型の部類に入ります。

オスの方が体重も体高も大きめで、オスの平均体重が7,7キロ前後メスは6,8キロ前後です。

そしてレークランドテリアの寿命は、12年から15年程と言われています。

レークランドテリアの性格

テリア特有の気質が強いと言われるレークランドテリアですが、どんな性格を持った犬なのでしょうか。

レークランドテリアの性格を簡単に一言でまとめるとするなら、「陽気で友好的な性格。それでいて怖いもの知らずで勇敢」といったところでしょうか。

実際にレークランドテリアは、非常に好奇心が旺盛で明るい性格の子が多いようです。それでいて気が強く、頑固な一面も持ち合わせています。

なので、気に入らない相手に対しては、頑として言うことを聞かないということもあるようです。また、叱られても落ち込まない性格なので、甘やかして育ててしまうと大変苦労するかもしれません。しっかりとしたしつけ、飼い主として威厳のある態度を示すことが大切になってきます。

しつけをきちんと行ない、主従関係がしっかりされていると、飼い主に対して深い愛情や従順の精神を示すようになります。飼い主との信頼関係がしっかりすることで、飼い主に対してとても忠実になります。

明るく友好的な性格を持っているので、信頼を示す人とはとても仲良くなれます。飼い主としてもそんな明るく素直なところが、より愛らしく思えるかもしれませんね。

その一方で、飼い主以外の人や動物に対しては懐きにくく、とても攻撃的になる一面も持っています。勇敢で警戒心が強い性格をしているため、どんな相手に対しても(自分より大きい相手に対しても)、ひるむことなく攻撃しようとします。

テリアがよく吠えるというのは、こうした気の強さや勇敢で恐れない性格、知らない人に対して警戒心が強いところから来るのでしょう。

レークランドテリアの被毛の特徴

レークランドテリアの毛色の種類には、ブラック、ブラック&タン、レバー、レッド、ブルー、ブルー&タン、ウィートン、レッド・グリズルなどがあります。

レークランドテリアの被毛は、粗いオーバーコートの中に柔らかい下毛というダブルコートでできています。外側の毛はワイヤーエアーといってカール上の硬い被毛が特徴的です。柔らかい下毛は、悪天候でも対応できるようになっています。

こうした被毛なので、丁寧かつ定期的なトリミング、ブラッシング、コーミングを行う必要があります。できれば週に3回程度、最低でも1~2はブラッシングやコーミングをしてあげるようにしましょう。

さらに毛が伸びて乱れてしまうので、年に数回程度、バリカンやハサミなどを使って、伸びた毛のカットやトリミングを行います。テリアのトリミング方法に、「プラッキング」と呼ばれるものがあり、これは自宅でも行えるトリミング法です。

プラッキングとは、テリアの体全体の毛を間引いて取り除くことで、毛の退色を防ぎ、毛質を整え、常にきれいな状態を保つことを言います。

情報提供元:mofmo
記事名:「レークランドテリアとウェルシュテリアを比較!大きさや毛色で違いを見分けよう!