猫は噛んで舐める動物

飼い主の手を噛んでいる猫

Africa Studio/shutterstock.com

猫とのふれあいの時間は楽しいものですが、時折猫に噛みつかれることがあるかもしれませんね。しかもただ噛みつかれるだけでなく、その後舐めてくるかもしれません。一見相反するような猫の対応に不思議な気持ちなるかもしれません。

猫は敵に対して噛みつくことがあります。逆に好きな相手に対してペロペロと舐めることがあります。私たち飼い主に対して一度にそれらの行為を行なうのはどうしてなんだろうと不思議に思うことがありますよね。

猫と一緒に遊ぶのが大好きな飼い主さんは多いはずです。一緒にボールを使って遊んでいる時に、噛みついてくることがあるかもしれません。あまり攻撃的な表情ではないものの、それなりに痛いのでびっくりします。「ボールと勘違いしたかな?」と考えていると、次の瞬間噛んだところを舐め始めるかもしれません。

猫と一緒にゆったりとした時間を過ごすこともあるでしょう。テレビを見ていると猫の方から近寄ってきます。そのまま膝の上に乗ってくることもあるでしょう。可愛らしいのでそのまま猫を手で撫でたりするのではないでしょうか?お互いにリラックスしたまま愛情を確認できていると思っていると、急に噛みついてきます。強く噛まれていないのですが、少しの痛みはあります。少しすると口を話してまた甘えるように舐めてきます。

このようなシチュエーションに遭遇したことがある人は多いのではないでしょうか?

猫に噛まれたからと言って、関係が悪化したとは思わないでしょう。お互いリラックスして楽しい時間を過ごしていたはずです。そのような状況で猫が急に噛んでくるのはどうしてでしょうか?更に、相反するような行為として舐めてくるのはどうしてなのでしょうか?

猫のこの行為を不思議に感じている人も多いはずです。猫の気持ちを理解できたなら、もっと仲良くなれるかもしれません。この行為にはどんな理由があるのでしょうか?

噛んだ後に舐めるのは理由がある

猫が飼い主を噛んだ後に舐めるのには、いくつかの理由があると思われます。状況によって行動の理由は異なりますが、どれも飼い主を嫌っているわけではありません。それでも噛まれると少し痛いですよね。舐めてくれるのでやめさせるべきか悩んでいる人もいるかもしれませんね。

噛んだ後に舐める理由を知るなら、上手な対処法も思いつくはずです。

これから、猫が噛んだ後に舐める3つの理由をご紹介したいと思います。それぞれの項目でその行為の意味についてお伝えします。さらにその時の猫の心境や対処法なども加えてご紹介しますね。

猫の気持ちを知って上手に対処したり、もっと仲良くなったりするための参考になさってくださいね。

グルーミング

グルーミングしている猫

PHOTOCREO Michal Bednarek/shutterstock.com

猫が飼い主の手を噛んだ後に舐めるのはグルーミングしているからかもしれません。グルーミングとは猫の毛づくろいの事です。猫は自分の身体を軽く噛んだり舌で舐めたりすることで毛づくろいする習慣があります。

グルーミングにはいくつかの目的があります。被毛をきれいに舐めることで体の清潔を保つことができます。猫の舌はザラザラしているのをご存知でしょうか?

このザラザラによって被毛に付着した汚れやホコリなどを取り除くことが出来るのです。また舐める行為によって唾液の殺菌作用が働く場合もあります。

グルーミングにはストレス解消の意味も含まれています。猫は自分がストレスを感じた時にグルーミングをしてリラックスしようとします。人間のマッサージが似ているかもしれません。

マッサージされると血行が良くなったり固い身体が柔らかくなったりします。身体に良い影響を与えてくれますが、マッサージが愛されるのはそれだけが理由ではありません。

マッサージされることでとてもリラックスでき、ストレスを発散させることが出来るのです。猫がグルーミングする時も同様です。身体をメンテナンスしつつ、心をリラックスさせストレスを発散させているのですね。

グルーミングは猫の本能的な行動です。本来は心と身体をメンテナンスする行為ですが、習慣的な行為ゆえにそれらがコミュニケーションや愛情表現として活用されることも多いようです。

猫が自分の身体をグルーミングすることをセルフグルーミングと呼ぶのに対して、誰か相手に対して行なうグルーミングをアログルーミングと呼びます。

アログルーミングは自分の子供や仲間の猫に対して行なうことが多く、コミュニケーションとしての意味が大きいようです。相手にグルーミングしてあげることで愛情を表現したり信頼関係を確認したりしているのです。

猫が飼い主に対してグルーミングする理由

猫が飼い主に対してグルーミングすることもあります。その理由は他の猫に対するものと同じです。飼い主さんとコミュニケーションを取るためにグルーミングするのです。

グルーミングには舐めたり噛みついたりする行為が含まれますので、飼い主さんを噛んだ後に、舐めることもあり得るのですね。

猫の心境

猫のアログルーミングはコミュニケーションであり愛情表現です。これを行なってくるということは、その猫がとてもリラックスしていることを意味します。

リラックスしていて飼い主さんの事を信頼している証拠です。「飼い主さん、ぼくが毛づくろいしてあげるよ」と言ってくれているようなものです。

対処法

愛情表現ですから、叱ったりすることが無いようにしましょう。猫がコミュニケーションを取ってくれているので、その場所から逃げたり猫を別の場所に追い出したりすることも避けたいですね。しかし、舐めるだけでなく噛みつかれると痛いので、噛みつかれにくい状況にしましょう。

わたしたちの手は猫にとって丁度噛みつきやすいのでしょう。撫でている時に噛みつくことが多いからです。アログルーミングとして噛みつくのであれば、猫の近くから手を放してあげましょう。そうするなら猫は舐めることでグルーミングを続けてくれるかもしれません。

出来るだけコミュニケーションを続けつつ、噛みつかれることが無いように対策しましょう。

狩猟ごっこ

飼い主の手で遊ぶ猫

Africa Studio/shutterstock.com

猫が飼い主の手を噛むのは狩猟ごっこしているからかもしれません。その後、獲物を味見するために舐めているのです。猫は肉食動物ですから、狩猟本能があります。野生の猫は獲物を捕らえて食料にしてきました。外には小さな虫や小動物などの獲物がたくさん潜んでいます。それらを追いかけて捕まえることで食料を得ているのです。

飼い猫はキャットフードを与えられているので、獲物を狩る必要はありません。しかし、狩猟本能は備わっているので、その本能のままに行動することはあります。

猫は幼い時に狩猟ごっこをすることで狩りの仕方を学びます。子猫同士、時には親猫に対して取っ組み合いをしたり、とびかかったりします。また動くものに対して飛びついて狩猟の練習をするのです。

大人になってもそのように狩猟ごっこを続けることがあります。猫がボールで遊んだり猫じゃらしに関心を示したりするのはそのためです。動く獲物に見えるものを本能的に追ってしまうのですね。

猫は獲物を捕らえる時にその動きを止めるために飛びついて噛みつきます。致命傷を与えた後は、食べる前に味見をすることが多いようです。その「味見」が舐める行為なのです。

噛みついて舐めるのは狩猟本能から来ていることが分かりましたね。その時の噛みつきは甘噛みよりは強いものかもしれませんから、飼い主さんに対してなされる場合、痛くてびっくりしてしまうことも多いでしょう。

猫が飼い主に対して狩猟ごっこする理由

猫が飼い主に対して狩猟ごっこをするのはどうしてでしょうか?多くの場合は、飼い主さんの身体の一部に狩猟本能が刺激されたからでしょう。狩猟本能が刺激されると、その動いているものが獲物にしか見えなくなります。それで、飼い主さんであっても飛びついて噛んでしまうのです。

狩猟ごっこをするのは、飼い主さんに対して信頼を持っているからかもしれません。猫は幼い時に仲間や親と狩猟ごっこをすることがあります。仲間や親に対するように、飼い主さんに対して狩猟ごっこで遊んでいるのかもしれません。

飼い主さんの手が完全に獲物に見えているのか、最初から狩猟ごっこのつもりで噛みついているのかは分かりませんが、どちらにせよ狩猟本能が刺激されていることが理由で飼い主さんに噛みついてきて舐めるのです。

猫の心境

飼い主さんに対して狩猟ごっこをする時の猫の心境はどんなものなのでしょうか?

猫は狩猟本能が刺激されているので、興奮している場合が多いかもしれません。獲物に夢中になっている時はその時間を楽しんでいるとも言えるでしょう。

飼い主さんの手だと把握しながら噛みついたりしているのであれば、興奮と同時に安心感を抱いている証拠です。親猫や仲間の猫と狩猟ごっこして遊んでいる時のようなリラックスした気持ちなのでしょう。

対処法

狩猟ごっこで噛みついてくる場合は、猫も力が入ってしまうことが多いでしょう。放っておくと私たちも痛いはずです。ですから、そんな時は一旦クールダウンさせるのが良いでしょう。

こちらがアクションを起こしてしまうと面白がって余計に興奮してしまうかもしれません。手に噛みついてくるのであれば、手を猫から届かない場所に隠してしまうのも良いでしょう。私たちがその場を離れて、猫を落ち着かせるのも良いかもしれません。

情報提供元:mofmo
記事名:「なんで猫は噛んでから舐めるの?猫の心理と対処法を徹底解剖